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『ウマは走る ヒトはコケる-歩く・飛ぶ・泳ぐ生物学 (中公新書 2790)』本川 達雄

ウニ等棘皮動物の研究者が、教科書編纂の経験を元に、移動に係る様々な生物のデザインを紹介した力作。

馬などの歩行・緩行・疾走時のモードの違いはエネルギー効率性の観点から説明。

熱気泡の上昇気流や高度別の速度勾配を活用して極めて効率的に滑翔するコンドルやアホウドリ。

息継ぎ頻度を気にするスイマーとしては羨ましい、口を開けて泳ぐことでエラに水を供給して呼吸できるマグロ。

ウニとヒトの移動は、倒立振り子で、コケつつ歩く省エネ移動として共通点があるとの指摘。

血合いなど魚の筋肉の違いの説明は、今後の調理時の楽しみに繋がる。

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