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それはそれは、へたくそすぎる物語ばかりの本棚。

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いらっしゃいませ! 今まで投稿した「小説と呼んでいいのか分からないもの」をまとめてみました。 ……詩よりもさらにへたくそです。このマガジンを読んでくれる人はいるのだろうか(;゚Д…
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#小説と呼んでいいのか分からないもの

通信記録 ~ 幸せな過去の世界で生きる少年と、未来の終末世界で生きる少女 ~

信じられない。 信じられないけれど、確かに現実。 一体、何がどうなっているのかは謎だ。 きっと、永遠に謎のままだろう。 「喋っても、何も変わらない。」 『喋らないと変わらないよ、意見とか。』 「……あなたは幸せな世界で生きているのね、幸せな”過去の世界“。」 『……えっ?』 「見える?建物が朽ちているでしょう? 遥か先の未来にはね、わたしひとりなの。 本や音楽ももう無くなってしまった、 何でもないことをおしゃべりする相手もいない。 わたし以外、皆滅んでしまった

あなたの知らない、わたしの罪

今日だけは、 あなたの傍にいられない。 ごめん、ごめんね……。 『……っ、ごめん、なさい……』 忘れる事を許されない、私の過去。 愛した人を救えなかった、私の過去。 涙の謝罪を繰り返す、 あの人へ。 そして、あなたへ。 あなたの知らない、わたしの罪

漂う未知

部屋で過ごすのが好き。 本を読んだり、音楽を聴いたり。 そうして過ごすのが、日常。 部屋で過ごすのが好き。 本を読んだり、音楽を聴いたり。 そうして過ごすのが日常なのは変わらないようで、今までとは全く変わってしまった。 テレビのニュースが今日は何百人、と繰り返すようになった。 ゛ドアを開けて外に出てはいけないよ、命を取られてしまうからね。” 誰も見ることが出来ず、触れることも出来ず、どうしようもないから。 漂う未知は、いつ消え去ってくれるのだろう。 人類を

コンクリートを赤く汚す。

僕は高い場所から飛んだ。 で、もちろん人間に翼など生えているわけがないので 僕は今、墜落している。 僕の身体を受け止めようと、コンクリートが下で待っている。 痛いのかなぁ。 ドンッ すごい音がした、気がする。 下に到着したみたいだ。 痛みは、ほとんど無いかも……? キャー 誰かの悲鳴……? もう、なにも、わからない。 さいごに 僕を受け止めてくれたコンクリートを赤く汚して、 僕は人生に幕をおろした。