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桜は満開、もうすぐで4月。
去年の今頃、とある中学校の立志式に
職業講話の講師として
母と一緒に行く機会をいただきました。
あれから一年が経ち、
講話を聞いてくれた2年生の生徒さんは
中学校を卒業し、4月からまた新たな環境へ。
この先の未来が明るく幸せであることを願って、あの日私が伝えた思いをここに残していこうと思います。

(令和4年3月10日)
「こんにちは
立志式を迎えられた皆さんへ
おめでとうございます
このような素晴らしい日に
皆さんにお会いできて
お話する機会をいただけたことに感謝します。
先ほど話してくださった方は
私のお仕事の上司であり
私を産んでくれた大好きな母です。

どうして私も母と同じ仕事を選んだのか
仕事を通して学んでいることなどを
体験談と共にお話しできればと思います。

私が中学を卒業する頃に
母が美顔の仕事を始めて
私にスキンケアの仕方などを教えてくれました。
おかげで思春期の肌荒れもなく
肌には悩むことがなかった私でしたが
高校2年生の時
人間関係のトラブルが原因で心の病気になり、
肌も大荒れ。体の調子まで崩してしまい
当時していた器械体操の部活を辞めて離れることになりました。
体操をすることだけが生きがいだった私は
「何のためにこの高校に来たんだろう」
と自分の選択ですら後悔しました。
その後3年生に上がる前に高校中退し
治療しながら毎日を過ごしていました。
人間不信になり、人と関わることが怖くて
将来の夢なんてもってのほか。
一生家族以外の人とは関わらずに生きていきたいと思っていました。

ですが現実、生きていく中で
人と関わらないという選択はとても難しく、
少しずつでも克服していかなければと思い
洋服やさんで接客の仕事を始めました。
私にとって大きな挑戦でした。
仕事に少しずつ慣れてきたころ
母から「美顔の資格取ってみない?」
と誘われました。
初めは、ただでさえ人と関わることが苦手なのに対人で、しかも喜んでもらうことなんて
私には自信ない、出来ないと思い断りましたが
一年経った頃に再度誘われ、その時に
「お母さんにはこの仕事で叶えたい夢がある、でも1人じゃ達成できないことだから応援してほしい、そばに居て力を貸してほしい」
と話してくれました。
それを聞いた私は
「まだ自分に自信はないけど、そんな私でも母の力になれることがあるのならやってみようかな、、」
と思い資格を取ることを決めました。

美顔資格の研修を始めて
すぐに気付いたことがあります。
それは
人に喜ばれることが好きだということです。
昔のトラウマで
自分は人が苦手、嫌いだと思っていたのに
本当は人と関わることが好きだったんです。
好きだからこそ
悩んだり悲しかったりしたんだなあと。
あの時やってみようと思ってなかったら
これから先も分からないままだったかもしれません。

同じお仕事をしてる仲間にも良い人達に恵まれて、私は少しずつ元気になっていきました。
そして21歳の時に、このお仕事を一生続けていこう、私と同じように悩んでたり自信のない人たちが自分のことを知って好きになるキッカケ作りにこの仕事を活かしたいと思い代理店になりました。

職業の分野でいうと
私のお仕事は美容の仕事になります。
ですが私は、美容の仕事がしたくて選んだのではなく人に喜ばれる仕事をしたくて選びました。

仕事を始めて5年が経ちます
(令和5年で6年になりました!)
毎日とても楽しいです、仕事が楽しいってこんなに幸せなんだと思います。
美容がしたかった訳ではないと話しましたが
今は美容も好きです、日々色んなことを学んで吸収したことを人に伝えてより喜んで貰えることが嬉しく、充実しています。
このお仕事を選んで本当に良かったと思います


あの頃、生きることに精一杯だった私が、
本当は人が好きだと気付き、今では夢や目標を持ちながら今日も良い一日だったと思い毎日が過ごせている事に感謝します。


仕事だけに限らず、自分のする事に対して共通していると思うのは
◯自分が何かの役に立っているか
◯人に喜ばれることなのか
◯それをしている自分が好きか

が好きなことに繋がるのではないかと
私は仕事を通して学びました。

私達は自由に選べる時代を生きています。
これから先の将来に向けて
自分が生きていくこの時代を
どう生きていきたいか。
自由だからこそ
考えて、考えるだけではなく
勇気を出して行動してみてほしいです。
きっと
頭で想像することの何倍も
得られるものがあると思います。

そして少しでも自分の理想に近づく為には
今皆さんが学校で取り組んでいること
「学ぶ」ということが大いに重要になってきます。
自分の思いを言葉や行動に、しっかりと表現ができるよう勉強に向き合ってみてください。

今はネット社会で
情報は簡単に得られるかもしれません。
ですが、自分の目でみて 耳で聞いて
体で感じる体験に勝るものはないと思います。
自分たちには
たくさんの可能性と魅力があるんだということを心に留めてたくさん挑戦してみてほしい。
今は、今しかありません
今を大いに悩んで、迷って、楽しんで
振り返った時に良かったと思える時間になることを願います。
ありがとうございました。」

あの日、あの時間は私にとって
かけがえのない経験であり、自信となり
心の励みになっています。
感謝を忘れずに
どんな経験も糧として未来に繋げていけるように生きていきたい

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