月の時代の【火事の絵】
幼いながらに恐怖と向き合い、
本能的に自分を癒そうとしていた。
3歳になるかならないかの冬・・夜6時を過ぎていたと思います。テレビをみていたら近所の親戚のおじさんが飛び込んできて、私を抱きかかえ外に連れ出しました。
向かいの家が火事になったのです。
そのおじさんに肩車されて、おじさんの頭にしがみついて、真っ赤に燃える夜空を見ていた。「おうちがもえちゃう・・おうちがもえちゃう・・」って泣いていた。
我が家は屋根を焦しただけで難を逃れましたが、よほど怖かったのでしょう。今でも鮮明に覚えています。
後片付けの間、近所の親戚の家で飲んだカルピスの味が忘れられません。氷がたくさん入っていたなあ。
その半年ほど後、母の実家で「火事の絵」を描きました。父がその写真を撮っておいてくれたのです。白黒でしたがアルバムにメモがあって「紫と赤と黒色」だったと。
幼いながらにお絵かきすることで「恐怖」と向き合い、本能的に自分を癒そうとしていたのだと思います。
「お絵かき」にはそういった「力」があります。
上手いとか下手という問題ではないです。
紙に向き合い・・まるでそれは異空間への入り口です。・・手にクレヨンを持って、手にまかせて動かす。
時空を超えて記憶のカケラにアクセスして情報を受け取る。そして今ココに戻ってきて読み解く。
過去の癒しであったり、未来の種であったり、必ず気づきがあるのです。
大人になり土星の年齢域を生きている私も「お絵かき」を通して人生を深めていきたい思っています。
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