ストリート・アートの世界(その1)
建物の壁面など人びとの目にふれやすい場所で制作され、公開されるアート作品が世界中でふえています。ストリート・アートと呼ばれることもあります。ニューヨークでは1970年頃から地下鉄の車両や街路に面した壁にスプレー塗料などで絵や文字を描く若い人びとが現われました。自分たちの存在を目に見えるかたちで表現しようとする行為だったのでしょう。ヒップホップ(HIPHOP)文化の一分野として「グラフィティ(Graffiti)」と呼ばれるようになりました。広い意味でのストリート・アートのひとつと言えるでしょう。
より多くの人びとに自分の作品を見てほしいという思いがストリート・アート創作の動機にあるのでしょう。また、さまざまな社会問題への関心を呼び起こす作品もあります。近年、政治的な抑圧などへの抵抗の意思表示としてストリート・アートが創作されることもあります。プロテスト・アートとも呼ばれています。
ストリート・アーティストとしてはバンクシーが広く知られています。ほかに、ジャン・ミシェル・バスキアやキース・ヘリングなどが有名な作者ですが、あまり知られていないすぐれたアーティストもたくさんいます。
リオデジャネイロのスラム街でストリートアートを制作(動画約11分)
ニューヨークの地下に広がる表現と生活の自由 : “フリーダム・トンネル”(動画約8分)VICE Japan
THIS STREET ART IS ABSOLUTELY BREATH-TAKING(動画約15分)
さまざまなストリート・アート作品の制作の様子が紹介されています。
「バンクシーって誰?展」公式サイト
4月23日(土)~6月12日(日) グランフロント大阪北館
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