歩きながら意思表明、やはりデモ

 先日、久しぶりにデモに参加しました。戦争、差別、貧困に対抗する主張を掲げた社会運動です。たまたま、イスラエルによるガザ地区への軍事攻撃とタイミングが重なりました。当日は集会後、参加者たちと京都の観光地と繁華街を歩きました。私は持病のため腰の状態に不安があったのですが、元気に最後まで歩くことができました。自分の主張したいことを表現できて、歩くことで健康にもプラスになり一石二鳥です。
 沿道には海外からの観光客の姿が目立ちました。その中には笑顔で手を振ってくれる方もいました。気を利かした参加者が英語表記の横断幕を用意していたおかげでしょう。途中から親子連れでデモに参加してくれた方もいました。海外から来られたご家族です。
 鳴り物を鳴らしながら歩いてくれた参加者もいました。鳴り物は参加者を元気づけ、祝祭的な雰囲気をつくってくれます。
 現代社会は道路が車道と歩道に分断されたクルマ社会です。しかし、デモの時は普段は歩くことができない車道を合法的に歩けることで、一種の解放的な気分を体験できます。また車道を歩きながら眺める風景は非日常的で新鮮なものとして感じられれます。
 現代はインターネットと情報機器のおかげで、デジタル空間において個人でも容易に意見表明ができる時代です。しかし、デモにおいては主張を唱える肉声や歩く姿といった身体性を人びとにの前に現すことができます。その点でデモにはやはり意義があると思います。
 近年、世界のあちこちでさまざまな背景から活発にデモが行われています。そのあたりのこともまた書きたいと考えています。

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