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女川や ああ塩釜や 松島や

今回の旅で使った「週末パス」という切符

2022年11月、次の3つのことを目的に"乗り鉄"旅に出かけました。
1. 未乗であった仙石線と石巻線に乗ること
2. 松島の美しい景色を見ること
3. 震災後に長らく分断されていた常磐線に、仙台から品川まで通しで乗ること

私の乗りつぶしノート
仙石線と石巻線が"未乗"でした

 これまで何度も乗り鉄の旅をしてきた中で、松島を車窓から眺める機会が何度かあったのですが、毎回曇りか雨でその絶景が本領発揮するところを見ることが出来ずにいました。今回やっと晴れた日に松島を見ることが出来ました。

1日目

「はやぶさ」で仙台までひとっ飛び

 初日は東京駅から「はやぶさ」9号で「仙台」へ。1時間半もかからずに到着します。

08:40発の新幹線を待つ

東北本線・石巻線を経由して「女川」へ

 「仙台」で新幹線を降り、東北本線の「小牛田」ゆき電車に乗り換えます。ところで「仙台」を出てすぐの「岩切」駅で気づいてしまったことが。「進行方向向かって左側に支線が出ている!」そう利府支線という未乗区間の存在に気付いたのです。乗り鉄などと言いながら"ニワカ"ですね。

「仙台」駅にて
「小牛田」ゆきはE721系電車
11:28「小牛田」に到着
石巻線の「女川」ゆき列車に乗り換え
石巻線の「前谷地」駅付近を走る列車から

「石巻」駅では数分の停車時間があり、この時間にホームからDE10を見ることが出来ました。

小牛田保線技術センター様の発足100周年を記念するヘッドマーク付き

「女川」駅に到着。再建され、温浴施設も併設となった新しい駅舎。そこから港まではレンガ道が整備されていて、通り沿いのお店などを見ながら進みました。町全体が盛土で嵩上げされていました。

12:49「女川」駅に到着
女川魚市場の建物から港を眺める

 女川駅に戻る途中、震災の遺構である旧女川交番を見て、改めて震災の大きさを感じさせられました。被災したキハ40系の写真パネルなどもあり、胸が痛む思いでした。

"昔の山手線"電車で「女川」から「松島海岸」へ

 港の近くを散策し、昼食を頂いてから「女川」を14:55発の列車で後にしました。キハ110系気動車は「石巻」駅に 15:21に到着。3分の接続で仙石線に乗り換えて「松島海岸」を目指します。
 この仙石線を走っていたのが、もともと山手線を走っていた205系。ラインカラーのラッピングの色は変わっていましたが、内装は当時のよう。少し不思議な感覚に陥ります。

205系電車の車内
「陸前山下」駅構内にて
16:12「松島海岸」駅に到着

夕暮れの松島は美しかった

 「松島海岸」で電車を降り、橋でつながる福浦島のほうへ歩きました。日が沈んで間もない少し肌寒い水辺を、ダウンベストを着て歩いて行きました。

福浦島にかかる橋

 夜は宮城県松島離宮というところで、ライトアップされた紅葉やプロジェクションマッピングを楽しみました。

宮城県松島離宮の庭園

 「松島海岸」から仙石線に乗り「本塩釜」へ。塩竈市内の宿に到着したのは18:30頃でした。

2日目

塩釜神社は壮大だった

 二日目の午前中は、鹽竈神社に行き、塩釜の港まで歩きました。
 あまりよく下調べもせず鹽竈神社に行ったのですが、由緒ある大きな神社でした。調べてみるとやはり「一之宮」でした。裏参道の階段を上って神社に向かいました。

由緒ある神社へ
鹽竈神社の裏参道の石段は圧巻
七五三のお参りに来ている人などで賑わっていました
境内から松島方面をのぞむ
お隣にある志波彦神社の鳥居

 帰りは七曲坂を下って鹽竈神社を後にしました。ここから約1.5km先の港まで、塩釜市内をのんびりと歩きます。道中、気になって入った塩竈市杉村惇美術館では、大講堂の中を見学させて頂きました。

塩竈市杉村惇美術館の大講堂

みなとオアシス・マリンゲート塩釜から船で松島へ

ペデストリアンデッキを通って
「みなとオアシス・マリンゲート塩釜」へ

 塩釜にある港「みなとオアシス・マリンゲート塩釜」から松島まで片道コースの遊覧船に乗って、松島の島々を楽しみました。この片道の「芭蕉コース」は丸文松島汽船さんだけが運航しているそうです。

塩釜から松島まで船で♪
遊覧船では、様々な形の岩や島についての案内放送が興味深く。

 およそ1時間弱の遊覧船の旅は、松島海岸の近くで終わります。ここは昨日(1日目)の夕方に来た場所です。せっかくなので牛タンのお料理をいただくことにしました。

牛タン美味し
フォトジェニックなお団子も美味し

仙台まで戻り、特急「ひたち」を品川まで乗り通す

 「松島海岸」駅まで戻り14:32発の仙石線列車で仙台を目指します。せっかくなので「あおば通」駅まで一駅乗って、仙石線完乗。

地下にある仙石線の「あおば通」駅

 「仙台」駅までは歩いて引き返し、旅の最後の目的、常磐線特急「ひたち」を待ちます。乗り換えなしで「品川」を目指すのですが、新幹線なら1時間半で東京に着くところを、5時間弱かけてのんびりと戻りました。

「仙台」駅の在来線発車案内に「品川」の文字
E657系のシックな内装
定刻で「品川」駅に到着した特急「ひたち」26号

 気持ちの良い天候に恵まれ、女川も塩釜も松島も美しい景色を楽しむことができました。旅の目的は3つとも達成しました。が、発見した利府線にはまた別の旅で来ることにしました。あと悩ましいのが仙石東北ラインの未乗区間です。また来なければ!

旅に出た日: 2022年11月

今回の旅程

1日目
東京 8:40 東北新幹線 はやぶさ9号 仙台 10:15
仙台 10:44 東北本線 小牛田 11:28
小牛田 11:36 石巻線 女川 12:49
女川 14:55 石巻線 石巻 15:21
石巻 15:24 仙石線 松島海岸 16:12
松島海岸 18:12 仙石線 本塩釜 18:22
2日目
塩釜港 12:00頃 丸文松島汽船 芭蕉コース 松島(港) 12:40頃
松島海岸 14:32 仙石線 あおば通 15:12
あおば通 ~徒歩~ 仙台
仙台 16:06 常磐線 特急ひたち 品川 20:52

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