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人気プログラマブルスイッチャー、One Control Caiman Tail Loopの使い方!MIDIと機能設定編

コンパクトサイズに多彩な機能を収めたCaiman Tail Loop
前回の記事では基本的なご使用方法や機能についてご案内させていただきました。
今回は、よりディープなMIDIやセットアップについての内容となります。

Caiman Tail Loopのディスプレイと、その横にあるボタンで、MIDIや様々なセッティングが行なえます。

そして、今回の中心になるのがこのMIDI端子部分です。まずは使い方の例です。

このように、MIDIで制御できるエフェクターに接続することで、Caiman Tail Loopの使い方がさらに広がります。
例えば、MIDIシグナルでエフェクトのON/OFFができる機器であれば、エフェクトループに入れなくてもプリセットに合わせてON/OFFができます。つまり、新たにエフェクトループが増えたように使うことも可能です。

物理的にエフェクトループを増やすこともできます。これはOne Control Minimal Series Dual Stereo Loop。これはMIDIで2つのステレオエフェクトループを制御します。つまり、Caiman Tail Loopにはないセパレートループのように使うことが可能。プリセットに合わせてON/OFFを設定すれば、エフェクトループを増やして使うことができます。

実際のMIDIセッティングです。まずはプリセットごとに送信するMIDIの設定を行いましょう。プリセットのプログラムモードに入ります。BANKスイッチダブルタップですね。

MIDIボタンを長押しすると、このような画面になります。これは1つ目のMIDIシグナルの設定。PはPC#、青文字は送信するPC#ナンバーです。設定したらMIDIボタンを押します。

大文字のCはCC#。青文字はCCの番号です。

そして小文字のcは、大文字のCで設定したCCナンバーの中の値です。CCには番号と値がありますが、これを大文字Cと小文字cで表現しています。

同じ設定が5つあります。Caiman Tail Loopは同時に5つのMIDI PCとCCを送信できます。

最後まで行くと、プリセットネームの設定。通常モードのディスプレイに表示される、プリセットの名前です。

全て設定したら、MIDIボタンを長押しして戻ります。この表示の「000」はプリセットA1・PGM1のプリセットネームということです。
では、グローバルセットアップを行ってみましょう。まずはこの状態でMIDIボタンを長押しします。

SETUPと表示されます。ここでは、上と下ボタンでセットアップ内容を選択しMIDIボタンで設定を行います。
どのセットアップでも、MIDIボタンを長押しすると前の画面に戻ります。

FS1とFS2は、2つのフットスイッチのラッチ・アンラッチを設定。どちらに設定するべきかは、接続する機器の仕様に合わせます。

これはMIDIチャンネルの設定。Caiman Tail Loopは5つのMIDIPC・CCを送信できますが、その5つのシグナルをどのチャンネルにするかを設定することができます。

PreはPre CC#。これは少しややこしいのですが、全てのMIDIシグナルの前に送信されるCC#です。機材によってはこの設定がないと正常に動作しないことがありますが、特にそういうことはない場合は、OFFに設定しておきます。

これはMIDI OUT端子をMIDI THRUとして使う場合の設定です。

そしてファクトリーリセット。全てのプリセット内容を消去し、工場出荷時状態に戻します。
このモードの操作は少し変わっていて、MIDIボタンを押したら、上、下、上とおすとY、E、Sと表示され、YESの状態でMIDIボタンを押すとファクトリーリセットを行います。
誤操作を防ぐためのプロセスです。


これで、Caiman Tail Loopの機能全体をご案内させていただきました。
様々な機能があるCaiman Tail Loop。コンパクトサイズですが使い方はいろいろです。是非、ご自身のスタイルに合った設定を探してみてください。


ループと基本操作編はこちら