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部位で比べるレザー

牛は年齢や性別に応じた革の区分と部位による区分が存在します。
1.年齢や性別に応じた革の区分
ベビーカーフ 生後3ヵ月以内
カーフ 生後5ヵ月以内
キップ 生後6ヵ月~2年以内
ステア 生後3~6ヵ月以内に去勢された生後2年以上
カウ 生後2年以上で、出産経験のあるメス牛
ブル 生後3年上のオス牛
年数が経過するほど、繊維が粗く傷も多くなるため、価値が落ちることとなります。

2.部位による区分
バッド、ベンズ 背中の部位で、繊維が粗い
ショルダー 柔軟性があり、繊維が細かいが、皺になりやすい
ベリー 腹部で繊維の密度が広く柔軟性が高い
ヘッド、ネック 首周りで繊維が皺が多く使いづらい
人肌同様、部位によって特性が異なるため、大判で皮を使用する際や裁断の際に使用目的に応じた判断が必要となります。
また、もっと大きく裁断する場合、ベリーとそれ以外をクロップ。
半分に裁断した場合はサイドと呼ばれます。

上記説明は、牛の革について名付けられたものであり、動物の中でも牛の製革が主流であることを物語っています。


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