泣く空、なでて

あわせた両腕が
お互いの体温の間で
小さくふるえる

うずくまって
肩をよせあって

床に映る自分の影と

終わりのない競争をしている


窓の外では

泣く空が

雨の音をたてて

5時を知らせるチャイムを


わたしの微熱をおびた体温を

そっとなでて

響かせている