右手を強く握りしめて寝ていたようだ
爪の跡が 手のひらに痛い

そんなに固く何を離したくなかったの

遠く聞こえる波の音か
花火が散り散りに消えていく空か

あなたとした他愛もない冗談話か

そんなに怖がらなくても
胸のなかにしまってあるでしょう

季節は また巡るから