ビーカーの中に
端糸を丸めていれている

捨てられない思い出を丸めて
色とりどりの重なり

傷ついたこともあったのに
それでもなお 好きという気持ち

誰かに見せるためでなく
自分のために 縫っていく

でこぼこした縫い目は
不器用に愛した日々の戸惑い

いびつなものを愛でる