先代はちっとも来てくれなかった

駆け出しの頃、結構な数の方に言われた言葉。

税理士の仕事と言えば、記帳代行、申告書作成、税務相談、経営コンサル等々。
私はあまり優秀ではないので、社長さん、経理担当者、、、お話をきいて、励ましたり、帳簿作成の時短の方法や整理の仕方。など。
そんな仕事ばかりしていました。

もちろん、基本的な、税理士業務はしていましたけど。訪問すると、みなさん口をそろえて、先代はちっとも来てくれなかった。電話してもすぐ切られて、あとは番頭さんか担当者から返事が来る。もっと相談にのってほしかった。とおっしゃるのだもの。

さらにとんでもなかったのは、とある個人事業主の方にご挨拶に行くと。
挨拶をするかしないかのうちに、あなたがお嬢さん?
僕は、おたくに30年お世話になっているけど、お父さんの顔を一度も見た事なかったよ。
と言われてしまったこと。
とても申し訳ない気持ちになりました。

お客様に寄り添ってともに歩む。
全てのお客様にお会いしじっくり話をおききするには、顧客数に限界があります。
税理士事務所経営者として、あれで良かったのか。本当はどうすればよかったのか。
いまでも分かりません。

もし、また独立開業できるのなら、お話をきくだけのお仕事をしたいな。

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