なぜ突然「アート思考」に興味を持ったのか
僕はこれまで全く、芸術やアートというものに触れてきませんでした。
それがここ最近、本を読んで「アート思考」が生活や仕事に役立つことを知り、また「数学アート」というジャンルに出会い興味を持ったことで、急に芸術やアートそのものに興味を持つようになりました。
とにかく何らかの作品に触れてみたいし、自分で実際に作ってみたい。
どうもこれまでは、アートと聞くと崇高なもの、よくわからないもの、お金持ちの嗜み…みたいなイメージがあり、なかなか身近に感じられませんでした。
美術館や展示会があってもさほど興味を惹かれないし、実際そのような場所で鑑賞してみてもあまり記憶に残らなくて、僕には縁がないんだなーと諦めかけていました。
でもどこかで、「好きになれたらかっこいいんだろうな」「理解できたら面白いんだろうな」というような感情はあったんだと思います。
「アート思考」って何だ
先ほども触れた通り、最近「アート思考」というものが気になっています。
この「アート思考」とは、「思考を一旦まっさらにして、何が課題なのかを考えるための思考のやり方」という風に僕はざっくりと捉えています。
ちゃんと解説を見てみるとこのような感じ。以下引用です。
「アート思考」とは、既成概念や固定観念を打破し、自分の思考や感情から新たな課題を見つけていく思考法だ。（中略）
「アート思考」は、アーティスト（芸術家）の思考プロセスに近い。自分と向き合い、オリジナルなアイデアを生み出していく、そのスタンスはビジネスでも十分に応用できるとされている。
なんとなく「アート」と名に付くので崇高なイメージがあるけれど、この「アート思考」という言葉自体は難しいものではありません。
世の中に色々ある「ロジカル思考」「デザイン思考」などの思考法と並んで、スキルとして身につけると便利な脳の使い方というようなイメージで捉えておくとわかりやすいのかな、と思っています。
「課題解決」ではなく「問題提起」にフォーカス
では、アート思考は先ほど挙げた色々な思考法と、どのような違いがあるのでしょうか？
一言でいうと、アート思考は「課題を解決すること」ではなく「課題を見つけること」を得意とする思考です。
「課題を解決すること」のが得意なのは「ロジカル思考」や「デザイン思考」にあたります。それぞれの詳細は省きますが、このどちらも課題が明確であることが前提で、「どうやってそれを解決するか？」を探るのに便利な思考法であると言えます。
それに対して、「課題を見つけること」が得意なのが「アート思考」です。「そもそも何が課題なのか？」とか「これって常識になってるけど変じゃないか？」というような問題提起を行う。先行きが見えず課題が何かわからない現代社会の中で、世間の常識を取っ払って物事を考えるための思考法であると言えます。
どちらが良い悪いではなく、それぞれ違うことを考えるための思考法なんだ、と捉えておくと良いのかな、と思っています。
「アート思考」を学んでどうなるのか
ではなぜ、僕が「アート思考」を学びたいと思ったか。それは、僕自身が課題が与えられたらなんとなくこなせるけど、自分から課題を見つけて行動するのが苦手だからです。
いつも受けているコーチングの中で、自分の思考のクセを見つめる機会がありました。その時に、いつも現状の延長や固定観念で物事を考えていることに気づいたのです。現実的でないとか人からの視線を気にしたりあーでもないこーでもないと頭で考えてしまい、なかなかやりたいことができていないな、ということに気づきました。
趣味でやっているアプリ制作も、もっと世の中の役に立つものを作りたいなと思いつつも、何が本質的な課題なのかがわからずあれこれ右往左往しています。
なので、ちょっと突飛だけど「アート思考」を学んで身につけることで、何に集中すべきかわからないとモヤモヤしている現状を打破できるのではないかな、と思ったのです。
そして「アート思考」とは何かを調べたり、書籍を読んだりYoutubeで学んでいくうちに、だんだんとアート自体を学んだり触れたりしてみたい、そしてできれば実際に自分でも作ってみたいな、と思うようになってきます。
きっとそうやって頭で考えるだけじゃなくて実践することで、生きた思考が身につくんじゃないかな、と思います。
おわりに
僕が突然「アート」に興味を持ったきっかけを整理してみました。
今はひとまず、Amazonで「アート思考」に関する電子書籍をいくつか探して読んでいます。どの書籍にも必ず、アートの歴史やその時代を代表するアーティストや作品が出てくるけど、学校の授業と違って覚える必要がなく単純な興味で読めるというのは、とても新鮮な体験で面白いです。
今後はいずれ「アート作品を作る」ということにチャレンジしてみたいのですが、どういうルートで何を学んでいけば良いのかが良くわからない、というのが正直なところです。
ひとまずは「気になる（お値段手頃な）アート作品を見つけて買う」というところを目標にして、書籍を読んだり美術館へ足を運んだりしてみたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？