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詩 5分

ただそこにいるというだけで
5分後にこの身体を焼かれると予告されたら
わたしは、ぼくは、あなたに何ができるだろうか


手を取って走り出す
抱き合って祈りを捧げる
スマホでメッセージや声を届けようとする


離れていたら
祈り方がわからなくても
あなたのことを思い出す


灰にされても
目に見えるものが何も残らなくても
わたしたちの愛は消えない


ありがとう
好きだよ
愛してる

熱風と衝撃が身体を突き抜ける