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hole【詩】


窓辺に身を横たえながら考えた

血は天から戻るのだろうと

なら抜けていった場所は何処だったのか?

地でもない 森でもない

崖にも 中洲にも

それらしき「穴」は見当たらないのだ

かえりみて

目にも口にも心にも

それらしき「穴」はなかったのだ

無尽蔵に注ぐ光が

再三、諦めろと諭してくる

穴を探すのは無駄骨だと

うるせえよ!

窓を閉ざした──

しかしなぜだか
 漲ってくるようだった──

知らないこと

知ったこっちゃねぇことばかりだ

すべての穴を塞ぐことなど

何人たりともできやしないと

屈服したところで

垂れ流し 貪り 生きていくだけだ

ただひたすらに

入れ出しを繰り返す生物として

踊り出す血に身を委ね

つま先で床を触れたのだった


#詩 #ポエム

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