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RIPPLE〔詩〕

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2022年3月の記事一覧

即興詩(2022.3.31)

即興詩(2022.3.31)

 チキンジャンバラヤをひと齧りして

 泣きそうな顔のあなたは生きている

 何十周もした黄と赤のロゴの

 ひたすらずれていく中心点

 古びたブーツを履かせては

 にわか雨を機に「軌跡」と呼んだ
#詩 #ポエム #スキしてみて

即興詩(2022.3.25)

バラは植物を辞めました

アネモネは地球を去りました

わたしたちは

星に手を伸ばせば

地面に叩きつけられ

大地に住めば

物足りなさの引力に裂かれる

大気圏に住む

わたしたちは

花と花とに魅惑され

夢見心地のまま生涯を終える

紙とインクが尽きたようです

もしお持ちでしたら

続きをどうか
#詩 #ポエム

繰り返す花【詩】

繰り返す花【詩】

薔薇は必ず斜めに刺さる
予測不能な恋の槍

狙う狙われる狩場の外で
嫉妬に狂う女神がふたり

己を知った美しき者
崩れた立ち去るための脚

この瞬間を凍らせるための
風と円盤の軌道分析

悲劇の編纂 偶然の賞賛
もう嫌だ もう無理だ と言う屍を
墓からもっとも遠い園へと運ぼう
花は図ったように散るだろう
あなたの命の身代わりに

停戦を余儀なくされる 祭の3日間
世界中が恋をしたくなって
でたらめ

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即興詩(2022.3.18)

即興詩(2022.3.18)

 嵐のさなかひしめく樹洞で

 牧歌に焦がれたあのひとを待つ

 大丈夫だと匿ったひと

 大丈夫よと見送った人

 根のないところまでは行かないで

 葉に書きつけたI love youが

 擦れて消える手前まで

 ここで慈しむわ

 もし本当に

 世界を支える樹があるのなら

 あのひとの足よ 遠くまで

 あのひとの歌よ もっと遠くへ
#詩 #ポエム #即興