レニィさんとオリンピック開会式。

オリンピックの開会式。
結局見てしまった。

あんなに、オリンピックやらなきゃいいのに。
とか言っていて、見てしまった。

正直、最初の方はあまりいい催しとは思えなかった。
なんというか、日本特有の悲壮感を出してくる演出が嫌だった。
それにあまり、日本の事を主張してくれないのも、ちょっと悲しかった。

それを塗り替えたのは、ドラクエのBGMだった。

ドラクエをプレイしたことはない。
けど、曲は知っている。

あんなに、かっこいい入場の曲になるだなんて、
知らなかった。

その後も続くゲームミュージックを背に、入場してくる選手たちは、みんな、ゲームの主人公に見えた。

モンハンの曲が流れた時は、
みんな、金メダルを狩りに来てるんだなって思えた。

もちろん曲も楽しかったけれど、
各国の衣装を見るのも楽しくて。

やっぱり、中央アジアの国々は刺繍が美しい服を着ていて、つい目を奪われた。
アフリカの独特な色使いの服を着こなす彼らはとても美しかった。
南の方の民族衣装は、本当に南国に思いを馳せさせてくれたし。
国の色を背負った人たちは、その色に誇りを持って居るのがわかって、とても嬉しそうに見えた。
わざわざ日本を意識した衣装を着てくれる国もあって、感動した。

けれど、それ以上に。
入場してくる人たちの中で、
笑顔が弾けている国。
思わずダンスを踊ってくれる国。
飛び跳ねて喜んでくれる国。

そんな人たちの姿を見ていたら、
開催できてよかったね。
としか、言いようがない。

けれど、悲しい事に、
どんなに彼らが素晴らしくて、
素敵な笑顔とダンスを見せてくれても、
新型のウイルスは消えてくれなくて。

海外から、あらゆる人が来ている。
そんな状況に、心の底から喜ぶ事は、
やっぱり難しいのが、

とても、もどかしい。

新型ウイルスさえなければ、
もっと、国中で歓迎できただろうに。

あのウイルスの騒ぎで、
どこかの国の、ただの選手が、
嫌な事をされたり、言われたりしてしまうのを、
見ているしかないのだろうか。

そんなことを思いながら、
開会式を見切った。

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