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歌姫夢想 シャリース

 NHKプラスでドキュメンタリー「ジェイクとシャリース~僕は歌姫だった~」を見る。
 望む自分になりたいと苦しんだ日々が、歌手としての成功、栄光の陰画のように、光を願い、本来の姿を求め、内なる叫びとなり、本当の声となって、新たな人間を生み出した。
 シャリースもジェイクもブランドでしかない。本当に届けたいのは、自分の声、音楽だと、真実を語る。その言葉は、清らかで、美しく、しかも、力に満ちている。
 人は、幸せであるべきだ、と明言するその表情は、魂の高潔さを正確に映している。
 完璧に整った環境で別の人が成功したという感覚、それがシャリースという歌姫の実相であったとしても、シャリースの真実を生きたのもまた彼であったのだ。
 彼の、心を揺さぶる歌が聞きたい。それは、すぐに叶うだろう。
 
 


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