英国人口の2.9%がコロナ後遺症(long COVID)と推定
ちょっと前の記事でG7各国のコロナ死者数についてまとめました。
その中で最近の英国の状況(思ったよりも大きな被害が継続していたこと)についても知ったのですが、『コロナ後遺症(long COVID)はどうなのだろう?』と気になり、調べてみました。
今回の記事では英国・国家統計局による情報を引用し、所感を記したいと思います。
◆英国におけるコロナウイルス(COVID-19)感染後の継続的な症状の有病率について
英国・国家統計局により、タイトルに記したような情報がまとめられていました。そこから一部抜粋引用します。リンクは以下です。
◆まとめ
『人口の2.9%』というのは、大きな数字だと思います。
もちろん軽度な症状も含まれるため、この数字だけを以ってそのリスク評価は出来ません。
しかし、『38万1000人(20%)が、日常生活を送る能力が「かなり制限された」と報告した。』ということを単純に考えると、人口の約0.6%がそのような影響を受けているということになります。
症状の内容を見ると、以前からコロナ後遺症との類似性が指摘されていた『筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)』と重なるものです。(MF/CFSには明確な治療方法が確立されておりません。)
症状の強度と割合によっては明らかな脅威だと考えられるでしょう。
◆ワクチン後遺症との関係
コロナ後遺症(long COVID)の患者のうち『29%』がアルファ株よりも前の発症と推測されています。その他含めて以下です。
アルファ前:545,000 人 (29%)
アルファ期間:247,000 (13%)
デルタ期間:327,000 (17%)
オミクロン期間:698,000 (37%)
コロナ後遺症とワクチン後遺症は、症状等からハッキリとした切り分けが困難かと思います。
しかし、上記のように『アルファ前』が高い割合で含まれ、また、感染が発症の契機であるという自覚も考慮するなら、コロナ後遺症(long COVID)の割合が高いだろうことは推測できると思います。
(ワクチン後遺症及び複合的な影響を否定するものではありませんが。)
◆おわりに
『コロナ後遺症は過大評価じゃないの?』という見方はあります。
海外サッカー(プレミアリーグ)を動画でチラ見したりすると、普通にノーマスクで大騒ぎしてます。コロナ後遺症が脅威であるなら、ここまで危機感が無いというのは不思議です。
◇◇◇
日本において『感染対策は個人の判断』になりつつあります。
その判断を行うためにも、コロナ後遺症・ワクチン後遺症等へのデータ収集と公開は必要な事だと考えます。
あまり期待出来そうにないので、こうやって海外のデータとか見るしかないのかもしれませんが。
困ったものですね。
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