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『新型コロナウイルス』(note1周年のまとめ)

noteを始めて1年経ちました。

1年の区切りとして、マスク、ワクチン、ウイルスについての途中経過をまとめるこのシリーズ。

今回は第3弾、『新型コロナウイルス』についてです。

といっても、前回同様、私のような素人が『ウイルス』自体について語れることなんて、ほとんどないです。

個人として『コロナをどう捉えてきたのか、そして、これからについて』が主な内容になるかと思います。よろしければどうぞ。


◆コロナのこれまで

日本は欧米とは異なりコロナ初期の被害が少なく、最近に至るまで徐々にピーク時の被害が増えている傾向です。

初期に欧米ほどの被害が生じなかったためか、私の現実のコミュニティではそれほどコロナを脅威とは感じてこなかった印象です。

実感できる限りでは感染した人自体が少なく、そのほとんどが入院せずに回復しています。おそらく多くの人がそうではないでしょうか。

その事実は個々の意識の中で『脱コロナ』の方向性に説得力を持たせるものなのかもしれません。

◇◇◇

最近のピークでは『まん延防止等重点措置』はとられませんでした。
そのせいか、ちょっと前の連休ではレジャーのためと思われる交通渋滞が見られ、わりと『脱コロナ』になっているような雰囲気があります。

また、これまでで最大の被害だったはずですが、医療現場の困窮がクローズアップされることはなかったように思います。

しかし事実として、直近のオミクロンBA.5は日本で過去最大の被害(感染者と死者)を出したのは間違いないでしょう。

◇◇◇

相対的に被害がひと段落したと思える欧米などで『脱コロナ』の動きになるのはわかります。

しかし、逆の状況である日本でそのようになるのは個人的には不思議なことです。(真剣に考えている人は別として。)

最大の被害であったにも関わらず『危機感を煽るような報道が減っている』という事実は『脱コロナ』の雰囲気づくりをしているように思えます。

◇◇◇

ちなみにちょっと前の日本は『世界一の感染者数』と言われていましたが、ピークアウトした今、100万人当たりの死者数は既にアメリカを下回っています。

そして、累計で考えるなら日本は今でも世界トップクラスの『コロナ対策に成功している国』であると言えるでしょう。高齢化率やコンパクトな都市間、緩いコロナ戦略等を考えると、不思議なことですが。

その事実を素直に捉えるなら『感染対策が無駄』とは思えません。
もちろん、それを続けていくべきかは別として。


◆コロナの印象と実際

コロナの印象は風邪の延長線上にあると言えるでしょう。一般的には。
インフルエンザよりも酷い風邪、入院・死亡する可能性のある風邪。

オミクロン以降では印象が変わり、統計的にも『インフルエンザ以下』ということを示すデータが見られることもあります。

しかし、それはあくまでも短期的な統計で判断した場合の話です。

◇◇◇

コロナの本質は呼吸器系疾患ではなく、血管内皮炎・循環器系疾患であることがわかっていると思います。

また、当初から中枢神経系への影響が着目されており、その実態としても『コロナ後遺症(long COVID)』と言われる健康被害が生じています。
(日本よりも初期にコロナ被害が多かった欧米のほうが顕著です。)

それらの情報は海外の主要なニュースサイトでも見られるようになっていますが、日本において一般的なコロナの認識は『酷い風邪』のままかと思います。

◇◇◇

私は、新型コロナウイルスの脅威はまだ十分明らかになっていない、と考えています。

コロナ感染による糖尿病や認知症の発症リスク増加を示す論文があるように、コロナの脅威は短期的な呼吸器系疾患だけではなく、中・長期的な影響にもあると考えます。今のところ。


◆これからのコロナ

現在日本ではコロナ規制が緩くなり、世間の雰囲気も『脱コロナ』に向かっているように思えます。

専門家の懸念である『中・長期的なリスク』を今現在どう見積もるのかは難しく、また、それがあったとして『ゼロコロナを目指すのか?』といえば、おそらくそうはならないでしょう。

◇◇◇

制度を決める側からすれば『コロナの中・長期的なリスクについて議論し、今後のコロナ対策の方向性を決め、国民に理解を求める』などという面倒なことはしない気がします。

なぜなら、そのリスクを認める場合、それに対処する必要が生じるためです。

『エアロゾル感染』『ワクチン後遺症』も同じようなことに思えます。
そのリスクを正式に認めない限り、対策しなかったことによる責任は生じない。そんなもんでしょう。

◇◇◇

コロナに対する一般的な認識が『呼吸器系疾患』であるため、最近の低い致死率などを踏まえて『脱コロナ』の方向に向かう気がします。

既に『全数把握の簡略化』が行われているようです。
今後『5類相当』になるのかはわかりませんが、一旦下げたレベルをまた上げるということが円滑に行われるとは思えません。

たとえば、致死率の高い変異株が出現した際、『戻すための議論』に延々と費やすか、単に無視する可能性が高いと思います。


◆おわりに

個人的には『コロナだから』という理由で何かを諦めたことはほとんどなく、結構前から『対策しつつも脱コロナ』しているつもりです。

とはいえ、イベントや飲み会が好きな人にとっては、随分と生きづらい世の中になったのでしょう。QOLは重要です。

オミクロン以降の統計を単純に見るならば、今のようなコロナ対策を続けることに説得力は無いように思えます。

『マスク』『ワクチン』でも書いたことですが、それを続けるのならもっと丁寧な説明が必要だと思います。

◇◇◇

noteを始めて1年。
個人的に新型コロナウイルスの脅威というのはまだわかっていません。

とはいえ、懸念している『コロナ後遺症』や『他の疾患の発症リスク増』のリスク評価は非常に難しいでしょう。それすら『インフルエンザ並のもの』かもしれない。

しかし、たとえば免疫不全疾患を持っている人にとっては、インフルエンザ並であれ年に複数回流行するなら非常に厄介なものだと言えます。

海外のコロナコミュニティではそのような意見をたびたび目にしますし、noteでも似たような意見を見ました。

『脱コロナ』に向かう人、そうでない人、それぞれに理由があるはずです。
私は両方とも尊重したいですし、個人レベルであればそれは可能だと思います。

難しいですが、社会的にもそのような方向性を目指して欲しいものですね。
出来ることは色々とあるはずです。

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