流行に敏感な方は既にご存知の『サル痘』(さるとう)。
英語だと『monkeypox』と言うらしい。
『サル痘』は、サル痘ウイルス感染による急性発疹性疾患である。
少ないながらも多数の国で感染者が確認されており、今後の動向が注視されている。
概要については既にニュースになっているような記事を見ていただければわかるとおりだと思うが、いろいろとハッキリしたことは不明だ。
ただ、なんとなくその発生状況に疑念があり、それは専門家も同じような見解のようで。
つまり、『いろんな国で一気に出過ぎてない?』ということ。
そして、昨年既に行われていたとされるビルゲイツさんの関わる事前シミュレーションなども考慮され、胡散臭い印象になっている。
そこで疑われているのが『実際はサル痘ではなく自己免疫性水疱症ではないか?』ということ。
◇◇◇
今回の記事ではそのふたつについて簡単に症状等を整理してみようと思う。症状が違えばわかりやすいではないか。
以下、それぞれの情報を連続して引用する。
(長いし重要箇所を後で抜粋するので『症状比較』まで飛ばしてもOK)
◆サル痘
◆自己免疫性水疱症(天疱瘡)
◆症状比較
症状のみ改めて抜粋し比較してみる。
『サル痘』
『尋常性天疱瘡』(自己免疫性水疱症の中で最も頻度が高いもの)
◇◇◇
臨床として切り分けできそうな違いは以下のあたりだろうか。
『潜伏期間の後、発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などが1~5日続き、その後発疹が出現する。』(サル痘)
『口腔粘膜症状は頻度の高い初発症状であり、重症例では摂食不良となる。』(自己免疫性水疱症)
サル痘で見られる発熱については自己免疫性水疱症では他のサイトで『まれである』とされていた。
初期症状として、発熱・頭痛などがあるか、それが無く口腔粘膜や皮膚に症状があるか。このあたりがポイントになるかもしれない。
なお、水疱の箇所については違いがありそうだが、判別は難しいかもしれない。
私はプロではないので、上記については個人の憶測である。
◆おわりに
まあまだ日本で発症者が出たわけでもない。
しかし、5/20に厚労省から各自治体へ『疑わしいものは報告』と指示がされたようであり、『PCR検査が有用』という趣旨が記載されていた。
まあ、医者は臨床で切り分けするだろうから『疑わしいものは即PCR』とはならないと思うが、なんとなく不安がある。
ビルゲイツさんの言う『次のパンデミック』がコレでない事を願うばかりだ。
というか、なんであれもう勘弁なのだが。
[2022.06.13 追記]
ちょっと状況が変わったので、新しい記事を書きました。
CDCのガイダンスとして『サル痘』での発熱等は必ずしもあるとは限らない。ということになりました。臨床での切り分けは難しいみたいですね。