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『観葉植物』を3ヵ月で枯らした私が園芸初心者に伝えたいこと。

重要なのでまずはじめに書いておく。

『観葉植物に水を与えすぎてはいけない』

◇◇◇

4月。新生活はじまりの季節である。

昔、新社会人となり一人暮らしを始めた頃の私は部屋をスタイリッシュにしたかった。スタイリッシュな部屋はいい感じであり、いい感じの部屋に住む私はいい感じだからである。

『無印良品』や『Francfranc』で家具を購入。もちろん観葉植物も置いた。スタイリッシュな部屋に観葉植物は欠かせない。

種類は『ベンジャミン』
3つの幹がねじって仕立てられ、密集した葉の部分がアフロヘアーのようにされているタイプのやつだ。

そして3ヵ月ほどで枯らした。

結局のところ、当時の私は植物について何も知らず、水さえ与えれば問題無いと考えていたのだろう。愚かであった。
今思うとすべて間違っていた気がするが一番悪かったのは水のあげすぎだった。無知は罪である。

『観葉植物に水を与えすぎてはいけない』

◇◇◇

今現在の私は5種類以上の植物を数年順調に生育させている経験がある。
余程のトラブルが起きない限り完全に枯らすことはないと思うが、まだ初心者だ。

仮に園芸マスターのレベルを『Lv.100』とした場合、現在の私はせいぜい『Lv.5』くらいであろう。

植え替え回数は20回以上、挿し木経験もあり、土の知識もついてきた。
それでも『Lv.5』程度が良いところ。

園芸マスターへの道、それは果て無き道である。目指してないが。

◇◇◇

さて、新生活にあたり過去の私のように観葉植物を育て始めた人に言ってあげたいこと。それは『観葉植物に水を与えすぎてはいけない』ということ。

私が勝手に想像する限り、新生活とともに初めて観葉植物を育て出した若者の半数は1年以内に水の与えすぎで枯らしていると思う。

水を与えすぎると根が腐る。徐々に元気が無くなり、いずれ枯れる。
問題が表面化してきた頃はほぼ手遅れである。恐ろしい。

なぜそのような悲劇が起こるのか。
それは、観葉植物の水やりについて調べると『土の表面が乾いてからたっぷり』が模範回答ととして出てくるからだ。

◇◇◇

実のところ『土の表面が乾いてからたっぷり』は正しいと思う。
というか端的に説明するならこれ以外ないとも思える。

しかし、初心者は土の表面が乾いている状態がわからない。
(そんな!馬鹿な!と今なら思うが。)

そして、いつになっても全然十分に乾かないことに不安になり、つい水を与えてしまう。

しかも、土の表面がスタイリッシュなココヤシファイバーやバークチップにより隠されている場合がある。というか、そういうのを選びがちだ。
結果的に土の表面の観察を怠り、テキトーに水やりをするようになる。

私がそうだった。

◇◇◇

4月はまだそれほど気温が上がらない。
ものによっては新芽が展開し始めているとはいえ、夏のピークを基準で考えると水やりの頻度はかなり抑えても問題ない

過去の私は初めて観葉植物を育てる喜びもあって過保護に3月下旬から2,3日に一回水を与えて続けていた。(これじゃ土の表面が乾くわけない。)

そして、徐々に健康状態が悪化していくのを見て栄養不足だと思いスタイリッシュなアンプル(活力液)まで土に挿した。無駄というか火に油を注ぐようなものである。

そして、蒸し暑い梅雨までそれを続け枯らしてしまった。

枯らしたら処分も大変なのだ。

自己嫌悪に陥りながら枯れた植物を解体し燃えるゴミに出す。
そして土は?土はどうすればいいんですか!
(自治体の指示に従ってください。)

◇◇◇

今は私のときと違ってインターネットがあるから色々と不幸な事態にはならないのかもしれない。

とはいえ、植物は個々に異なるし、季節、土、根、葉、置き場所など様々な要因で水やりの頻度は異なる。

わからないことは買った場所で聞くのが一番である。
そのためにも大きな量販店などではなく園芸店で買うのがおすすめだ。
できれば選定段階から意見を聞いたほうが良い。

◇◇◇

おわりに

実を言うと観葉植物が健康に育ったら、それはそれで大変なのだ。

なにしろ大きくなるし、根も成長するので放っておくと根が詰まり根腐れしやすくなる。健康を保つために定期的なメンテナンスが永遠に必要である。

その手間に見あうメリットはあるのだろうかと思ってしまうが、まあ趣味である。趣味にメリットを求めてはいけない。

とはいえ、植物(または土)を部屋に置いておくことは、それなりに健康に良いようである。興味のある方は以下の記事をどうぞ。

念のため最後にもう一度。

『観葉植物に水を与えすぎてはいけない』

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