私は不眠症だ。
発症から現在まで2年以上続いておりコロナ後遺症を軽く疑っている。感染した自覚はないが。
コロナ後遺症(long COVID)は様々な神経症状と関連しているが、そのひとつとして不眠症はよく知られている。しかし、そのメカニズムや治療方法はまだあまり明らかになっていない。
今回、コロナ感染を契機とする不眠症の治療として鍼灸(耳鍼)が取り上げられていた論文を見たので翻訳引用する。
コロナ関係なく睡眠障害にお悩みの方は参考にしてもいいかもしれない。
◆論文引用
論文からAbstractと重要箇所を翻訳引用する。
内容は所感で軽くまとめるので快眠の方は飛ばしてもいいだろう。
リンクは以下。
◆所感
18日間の施術結果として明らかな改善を示し6か月再発もなかった、としている。
しかし、研究はいわゆる『N=1』だ。
対象サンプル1例。
論文ではそれにも言及されていたが、手段と評価方法はしっかりしてるので、今後の大きな研究へ繋がることを期待しているということだろう。
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施術内容としては『半永久的(semi-permanent)な押し鍼』を48時間のセッションごとに耳の4箇所に刺し直している。つまり、治療期間とされる18日間はほぼ常に鍼が刺さっていたということだ。
私は鍼に詳しくないが、これって普通のやつなんだろうか…。
と思い調べてみたら『ASP耳鍼療法』というのが似たような感じか。
日本でも同じようなことは出来るかもしれない。
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なお、耳鍼をざっくりと調べたら、完全な東洋医学といったものでもなく、フランスのDr.Paul Nogierが20世紀に体系化したと言われているようだ。
その後、アメリカの軍医により名づけられた『BFA(Battlefield Acupuncture・戦場鍼)』という疼痛軽減を目的とした耳鍼療法が注目されている。
前述した『ASP耳鍼療法』もその流れを汲むもののようだ。
◆耳もみ
とはいえ、いきなり耳に鍼は怖いので『つぼ押しくらいでどうだろう』と考え検索したところ、そのような情報が山ほど出てきた。
リンクは貼らないが不眠に耳のマッサージは結構メジャーのようだ。
私の不眠は自律神経の不調(副交感神経の調整機能の問題)だと推測しているので、地道にやれば効果があるかもしれない。
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ちなみに以前、頭痛の記事を書いた際にコメントで『耳もみ』を教えていただいたことがある。(紹介してくれた方、ありがとう!)
その後、頭痛の際に適当に耳をマッサージしたところ、10段階中4くらいのやつが1くらいに速攻で低下した経験がある。
まだ1回しか実績が無く偶然かもしれないため、再び頭痛が起きるのを待っている。
◆おわりに
ということで、私は耳鍼の前に耳もみを試すことにする。
ちょっとした隙間時間で適当に出来る耳もみは、面倒くさがりの私にとってありがたい。
本気で習慣化を試みるので、結果はどうあれ1ヵ月後くらいに記事にする予定だ。
お楽しみに。