『コロナはただの風邪』なのだろうか？
『コロナはただの風邪』という考え方があります。
『脱マスク』と共にちょっとしたムーブメントになりそうな感じです。
私も結構最近までそのように考えていた部分もあったのですが、考えが変わってきました。
私の結論としては中枢神経系への影響を考えると『コロナはただの風邪ではない』ということになります。今はまだ。
今回の記事ではそのあたりをまとめてみます。
◆コロナはただの風邪？
主張している方々もさすがに『ただの風邪』とは思っていないでしょう。
しかし、インフルエンザとの比較に関する情報が出てきたり、オミクロン以降の致死率などを踏まえてそのように考えられなくもありません。
『最近の陽性者急増を考えても感染対策は効いていないのだから、マスクを外して５類にしてコロナは終わりにしよう。』
それが正しいかはともかく、そのように考える人がいるのは理解できます。
新型コロナを呼吸器系疾患と捉え、中枢神経系（脳）への影響を考えないのであれば。
◆専門家の動向
私は今回のコロナ騒動で専門家の意見をよく参考にしています。
専門家というのはテレビに出てるような人ではなく、分子生物学・免疫学の専門家の方です。匿名の方もおり、細分化された専門はわかりません。
noteにいらっしゃいますし、その他、ウェブサイト上で情報発信してくれている方もいます。
それら数名の意見を見る限り『コロナはただの風邪』とは考えられません。
全員が、というわけではありませんが『中枢神経系への影響』を懸念しています。
◆軽症でも認知機能低下の恐れ
ざっくりとまとまっている日本の記事がありましたので、冒頭のみ引用します。
全文は以下です。全文読んでおいても良い内容かと思います。
めまい、混乱、言葉が出ない…コロナは軽症でも認知力低下の恐れ
脳に10年分の老化に相当する変化を起こす可能性、英国の脳スキャン調査
2022.7.1
文＝SANJAY MISHRA／訳＝桜木敬子
2022年3月17日付けで医学誌「Alzheimer's & Dementia」に発表された、これまでの研究結果を総括した分析によると、新型コロナ患者は健康な人と比べ、注意、記憶、実行機能のテストにおいて有意に劣ることが示されている。フランス、パリ大学ラリボワジエール病院の神経科医ジャック・ユゴン氏は、脳が自然に治るかどうかや、認知リハビリテーションを行ったとしても患者が回復するかどうかすら明らかでないと話す。
「脳で何が起こっているのか正確にはわからないのです」。新型コロナが脳に与えるダメージは、様々な神経変性疾患に発展していく可能性もある。「今のところ、確実にはわかりませんが、そのリスクはあります。今後数年間は、（患者を）注意深く観察する必要があります」
[2022.07.26 引用]
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00292/050900118/
◆ブレインフォグはどこまで確認されているのか？
記事中では致命的になりうる『神経変性疾患』にも触れていますが、広範に影響が出ると思われる『ブレインフォグ』について考えてみます。
コロナ後遺症としてよく知られる『ブレインフォグ』ですが、個人的にはあまり脅威だとは感じていませんでした。
あくまでもごく一部であり時間が経てばほとんど回復するのだろう、と。
しかし、様々な情報に触れるとそれが楽観的すぎることがわかります。
引用した記事中では『認知機能に問題があると診断されたのが感染者の8%』とされていますが、その実態把握が困難であることを懸念しています。
私もそう思います。
◇◇◇
多くの研究から『実際のコロナ感染者は確認されているよりも遥かに多い』ということは間違いないかと思います。
以下のように。
おそらくほとんどが無症状か軽い風邪程度で済んでいるのではないか。
しかし、軽症でも認知機能への影響が出ている可能性がある。
時間が経って影響が表れるためコロナ後遺症を疑わず、軽度であれば自身で認知機能の低下を認識できないかもしれない。
この実態（リスク）が正しく把握できているとは思えません。
◇◇◇
もし『コロナはただの風邪』とし、ノーガードで年に２，３回あるコロナの流行に無力であり続けるなら、私たちの認知機能は年を経るごとに低下していくのではないだろうか。（妄想）
極端に考えると、コロナに罹るごとに認知機能が低下していく。
もしくは、知らないあいだに認知機能が低下していく。
目立たない程度にちょっとずつ。
陰謀論的な文脈で考えてみると、ニュー・ワールド・オーダーの2030年には、ほとんどの人は正常な認知機能を維持できていないかもしれない。
あまり陰謀論は考えたくないのですが、もしこれが作られたウイルスだとしたら、その目的のために非常によくできたもの、といえるかもしれません。
中国はこれをわかっていて本気でゼロコロナを目指しているのだろうか、とも妄想してしまいます。
◆おわりに
『コロナ脳』とか『恐怖を煽る』の代表みたいな記事になってしまいましたが、妄想ですよ。たいしたリスクはないのかもしれません。
しかし、中枢神経系への影響とその実態が不明な状況で『コロナはただの風邪』と言い切る自信は私にはありません。
◇◇◇
仮に『コロナに罹るごとに認知機能が低下していく』が本当だとしても、出来ることは限られてきます。
私自身、自粛するつもりはないですし、仕事上多くの人と関わります。
なので、まったく感染対策をしないというつもりはありません。
『リスクを考えて行動する』という、これまでやってきたことを継続するだけです。
ちなみに、感染対策として一番重要なのが『日々の健康維持』であることは言うまでもありません。睡眠と栄養。疲れているときは無理しない。
それと、このような記事を読んで不安にならないことですね！
（書いておいてなんですが。。）
[2022.07.29 追記]
続編記事を書きました。
東京都の交通事故統計からブレインフォグの影響を探ったものです。
よろしければどうぞ。
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