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手紙

手紙を書く。

今年に入ってから、文通というものをし始めた。

相手のことを思い考え、まずは便箋選び…。
この色が好きそう、はたまた季節のものを取り入れてみたり。
言葉を認める前から、楽しい。

文通をする前は、手紙を書くことばかりに憧れて、なかなか消費もしないのに
"素敵だから"という理由でレターセットを買っていた…そのレターセットをやっと使える喜びも感じつつ。

便箋を選んだら、書く。だいたい、途中で間違えて一枚捨てる。
自分の身の上や相手のお返事に答えたり、受け取る相手とわたしとを紙を通じて繋ぐそんな感じがたまらなく好きだ。

筆が乗り始めると気がつけば、便箋3枚になっていたということもしばしば…流石に多すぎると思い、無理矢理結ぶことも。でも、また次お返事が届いたら書くことができると思えばいい。そのくらいのゆるゆるなスタンス。

最後に書いた日付と自分の名前を書けば終わり。
読み返した方がいいんだろうけど、あまり読み返さない。だから誤字脱字ひどいだろうな。
そう思いながら、綺麗に半分に折る。

封筒を手にし、間違えないようにしっかり住所を…。相手の名前を書くときいつもちょっと緊張する…そして、綺麗に書けなくて自分の字の汚さに泣く。
小学校の頃、通っていた習字の先生に
『名前は一生付き合っていくものなんだから綺麗に書きなさい』って言われたっけ…。先生ごめんなさい、変わらず自分の名前のある一文字が苦手です(笑)
改めて習字を習いたいと思っている今日この頃。

話がそれました。封筒に書いたら、便箋を入れ、糊付け。
本当はシーリングに憧れるけれど、やり始めたら沼な気がしてまだ手が出せていない。多分出さない方が身のためだと思っている…文房具系の沼って深いですものね。

そして、最後に切手を…今では切手もかわいいデザインなものがあり、ついつい買ってしまう。
限定とかにめっぽう弱いもので…。

準備ができたら、お散歩がてらポストまで。
投函するとき無事届きますように…といつも思う。そして、そのあとだいたい送り先の相手に『手紙出したよ』と連絡してしまうのだけれども。

送った!届いた!が確認できる便利な時代。でも、一昔前はそんなこともできなかったんだなと思うと、そわそわして1日に何回も郵便受けを見ることになりそうだ。

手紙を送ってからしばらくして、郵便受けを開けると
そこにはわたし宛のかわいくてそして綺麗な手紙が…この瞬間、とても幸せになる。
SNSでは味わうことのできない人の温もりを感じられる。そして、手紙を手にしているときのわたしの表情はなかなかに、にやけていると思う。

そして、手紙を読みふたたび思うのだ。
どの便箋にしようか、今度は何を書こうかと…。

いつまで続くかわからない文通の時間だけれども、ゆるゆると続いていけたらとそう思う。

手紙って本当、いいものですね。

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