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拝啓、何者にもなれなかった僕へ。

こんな悲しい文字列があるだろうか…。
まさに自分の人生を集約したような。
死ぬ前に若い頃の自分に書く手紙の題名のような。
そんな言葉だ。

昔から目立ちたがり屋ではあったけど、
1番にはなれなかった。
小学生の頃、1番陽キャラとされている奴らの間で流行っていた、しがない駄菓子屋の万引きすら出来なかった。
中学生の頃、予備校で流行っていた
"ボロボロの家に物を投げる"
"出てきた汚いおじさんに石を投げる"
というノリが出来なかった。
高校生の頃、進学クラスに入り、普通クラスの人らを蔑み、いつ何時も、
本気で遊ぶ事が出来なかった。
失神ゲームが流行った時も、自分が標的にされないよう身の振り方を考えた。

上記すべて自分の弱さから来るものだったな、と振り返る。

よくイキるし、風を切って校内を歩くクセして
自分1人では何も出来なくて、
そのくせ、発言は一丁前。
なのにいざ度胸試しとなると何一つ怖くて出来ない。そんな自分が嫌いだ。

時が過ぎて、社会人になった今でも、
その劣等感は拭えない。

スポットライトが当たる人生を生きたかった。
自分の人生の主人公でありたかった。
生きる意味を見つけたかった。
素直に弱さを認めたかった。

何にもなれなかった僕は20代半ば。
まだ間に合うのだろうか。


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