新卒就活ゲームプランナー対策講座#0
始めに
フリーランスとして広島県・岡山県をメインに活動しております。
ゲームプランナーとして働きつつ、非常勤講師として人材の育成も行っております。
その経験から新卒でゲームプランナーとして就職するのに必要なことをお伝えしようと思います。
またこれは僕自身の考えであり、これからお伝えする内容が絶対というわけではないということをお伝えしておきます。
さまざまな方法があり、人それぞれに合うものと合わないものがあります。
就職活動は戦略が大事
ただ闇雲に履歴書を書いて、企画書を作成して、面接を受ければ採用される学生はまずいないでしょう。
ゲームを遊ぶときもまずは攻略サイトをみて、
「どのような順序で行っていけば、効率よくゲームを進めたりできるのか?」を考えて遊んだりしないでしょうか?
就職活動も同じです。しっかりと戦略を立てることで内定がもらいやすくなります。
ではどのように戦略を立てれば内定がもらいやすくなるのでしょうか?
何のために就職活動をするのか?
戦略を立てる前に、「就職活動は何のために行うのか?」を考えてみてください。「採用されるため」です。当たり前と思った人が多いでしょう。「採用されるために、就職活動をする」という当たり前のことがしっかりと意識できていない学生が意外と多いです。
みんな頭の中ではわかっているのですが、
履歴書、自己紹介書、企画書、面接での受け答えなど
就職活動のすべてに「採用されるために、就職活動をする」が反映されていないものが多いです。
では次に採用する側についても考えてみましょう。
企業は何のために新卒を採用するのか?
5年後、10年後に会社の主要メンバーとなって、
会社を引っ張っていくことのできる人材を会社に入れたいからです。
ということは今すぐに戦力として欲しいわけではなく(会社の規模によっては即戦力を求めるところもあります)
しっかりと会社で仕事をこなして、少しずついろんな経験を積んで、
主要メンバーになれる素養を持った学生を採用したいのです。
学生に求められる素養とは?
学生に求められる素養とは、
世の中にどんな物やサービスがあるのか?今何が流行っているのか?を知っていることすなわち情報収集力。
集めた情報を元になぜそれが流行っているのか?なぜそれが必要なのか?を考えることができる分析力。
分析を元にこれから流行るであろうサービスや物を考えることができる論理的思考。
頭の中で考えた新しいサービスや商品を人に伝える力。
この4つの素養、情報収集力・分析力・論理的思考・伝える力がある学生を企業は欲しがっています。
履歴書、自己紹介書、小論文、面接の受け答え、企画書を通じて将来主要メンバーになれる素養があるということをわかってもらう必要があります。
履歴書・自己紹介書はエピソードを軸に
自分が学生生活でどのようなことを学んできたのか?
短所・長所、自分の人となりを伝えるための資料が履歴書・自己紹介書となります。
ただ単に「責任感があります」と伝えるだけでは、本当に責任感があるかどうかはわかりません。
「学園祭のリーダーをやったときに、クラスで出したお店の売上が良くないので、率先してお客さんに声がけをしてなんとか予定していた売上を出すことができました。この事から、途中で投げ出すことなく責任をもって最後までやり遂げることの大切さを学びました」
と具体的なエピソードを書くことで読んだ人の頭の中に状況をイメージさせることで現実味、真実味が出てきます。
入学時に履歴書を一度書いてみる
学校では就職活動が始まる前、卒業年度の1学年前の冬(学校によって前後します)に履歴書の書き方を教わります。しかし書くエピソードに困る学生が多くいます。
原因は2つあります。書くエピソードがあるが、本人が気づいていないケース。
もう一つは書くエピソード自体がないケースです。
1つ目の本人が気づいていないケースの場合は、ヒアリングをすれば解決します。
しかし2つ目の書くエピソードがないケースは、僕ではどうすることもできません。
この事態に陥らないように入学時に一度履歴書を書くことをおすすめします。
具体的なエピソードがない学生はエピソードづくりを意識して
これからの学生生活に望んでほしいです。
例えば学園祭、体育祭で実行委員になり成功させる。体験入学の手伝い、
夏休みに日本一周旅行などどんな事にもでも就職で必要な素養があると思ってもらうエピソードは作れます。
過去は変えられませんが未来は変えることができます。
企画書は3つ用意する
企画書は最大10ページまで。企画書は3つのパターンを用意する。
提案型:自分が面白いと思う企画
流行型:現在流行っているジャンル。ゲーム機向けの企画。
問題解決型:業界が抱えている問題を解決するゲーム企画。例えばガチャ課金以外の課金システムを内包したゲーム企画
自分が面白いという企画だけを提出するのではなく、いろんなことを経験したり情報を集めたり
していますよというのを企画書のパターンからもアピールします。
またアイディアの出し方、企画書の書き方は今後ブログに記載して行く予定です。
SPI対策は通年で行う
よくSPI対策本とかありますが
しっかりと時間を取り、自分で理解して問題を解けるようにしてください。
SPIはその人の地頭力を見ています。
試験のときに良くても、仕事で使えなくては意味がありません。
いくら面接や企画書が良くてもSPIが悪ければ不採用となります。
小論文は3つのテーマを準備
テーマの違うものを3つ準備。400字×2。800文字×1。
ゲーム会社でよく出てくるのは「遊びとは?」です。これはしっかりと準備をしておいて損はないです。実際のゲーム開発時でも頻繁に出てくるワードです。
またここで3つのテーマを小論文にしておくことで、
小論文で使わなかったテーマは面接時に使うことができます。
面接は準備してきたかどうかがはっきりと分かる
「自分の短所と長所」、「趣味」、「休日の過ごし方は?」などほぼ聞かれるであろう質問に
すぐに答えられないと事前準備してこなかったんだなと面接官は考えます。
想定される質問は事前に答える内容を準備しておきましょう。
なぜその質問をするのか?意図もしっかりと考えて返事を考えましょう。
基本的には「採用するかどうかを判断する」ために面接官は質問を行います。
またよくあるのが、一つ一つの質問の返事は問題ないのですが、
他の質問の返事と相反していることがあったりします。
例えば、座右の銘が「石橋の橋を叩いてわたる」、尊敬する人「織田信長です。大胆不敵に行動する」と
言った場合は、慎重に行動するのと積極的に行動をするで、相反しています。
質問全体を通して、自分の主張が一貫しているか?見直してみましょう。
最後に
就職活動は縁です。
一番最初の企業で良い縁があるかもしれないし、10社目、20社目で
良い企業に出会えるかもしれない。
僕は20社受けてやっと1社から内定をいただけました。
不採用でもどこが良くて、どこが悪かったのか?振り返りを行い少しずつ改善していき、最後までやり切ったからこそ、内定がいただけたと思っています。
バットを振らない限り、ヒットやホームランは出ません。
試行錯誤しながら打席に立ち続け、バットを振っていってください。
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