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企画書に求められるもの-新卒就活ゲームプランナー対策講座#1-

学生が企業に提出する企画書を考える

前回の記事でも言いましたが、

採用されるために「就職活動をする」
そのために企画書の提出が必要だから、企画書を書きます。
では採用される企画書とはどういったものでしょうか?
ほとんどの学生は
「面白くて、すぐに商品化できる」
企画書が求められていると考えると思います。
では採用担当はどう考えているでしょうか?

採用担当者が企画書を見るポイント

ゲーム制作に必要な能力が備わっているかを見ています。
ゲームプランナーの仕事の90%以上は
仕様書作成、バランス調整、デバッグなどの業務を行います。
(これは僕が今までゲームプランナーを15年経験した中での割合です)
すべての企業とはいいませんが、大きなゲーム会社さんほど、
企画書を書く機会というのは少ないと考えてよいです。
大きなタイトルになると開発に2〜3年かかります。
また運営が必要なゲームではそこから数年は運営を続けていくわけです。
なので、企画書を求められる機会はすぐにはやってきません。
経験を積んで、メインプランナー、ディレクター、プロデューサーになって初めて企画書が求められるようになり、企画書を作成する機会も増えます。
ただし例外もあります。

30人以下の小規模なゲーム会社さんは、
一つのプロジェクトがプランナー×1人、グラフィッカー×1人、プログラマー×1人という。最小の人数で仕事をすることが多くなってきます。
そうなるとプロジェクトの規模も1ヶ月や3ヶ月、長くても6ヶ月で終わるものがほとんどとなります。
小規模な会社の場合は細かなプロジェクトを数多く回す必要があるので
新卒だろうが、中堅だろうが、日々の業務をこなしながら企画書の作成を求められます。

以上のことから
「学生が提出する企画書」≠「採用担当が見るポイント」
すなわち
「面白くて、すぐに商品化できる」≠「ゲーム制作に必要な能力」
とミスマッチになっているのです。
これでは書類審査で採用担当者の心に引っかかりません。

では「ゲーム制作に必要な能力」を備えているとわかる企画書にするためにはどうすればよいのでしょうか?
まずはプランナーに必要な能力とはなにかを考えていきましょう。

プランナーに必要な能力とは?

・情報収集力
・分析力
・発想力
・論理的思考
・実現性
・段取り力
・書類作成能力
・コミュニケーション力

ざっと上げると上記になります。
これも僕の経験から来るものなので、人によっては違うという人もいるでしょう。

一つ一つを細かく説明すると長くなってしまうので、
割愛しますが(どれも重要なもなので、後で記事にする予定です)

大まかな仕事の流れとして上から順番に必要なものを並べています。
軽く説明をすると、
今何が流行っているのかを知るための「情報収集力」
流行っている情報の何が面白いのか要素を抜き出すための「分析力」
面白い要素から新しい企画・仕様を生み出す「発想力」「論理的思考」「実現性」
新しい企画・仕様を正しく正確に伝える「書類作成能力」「コミュニケーション力」「段取り力」
という流れでプランナーの仕事は行われます。

書類選考における企業が求める企画書

先程のプランナーに必要な能力うち「段取り力」「コミュニケーション力」を除いた
6つの能力
「情報収集力」「分析力」「発想力」「論理的思考」「実現性」「書類作成能力」
を採用担当者が企画書から読み取ろうとします。
そして6つの能力がたまたま発揮できたわけでなく
再現性のある能力であると、3つの企画書でアピールする必要があるのです。

次回は、「企画の出し方」についてお伝えしていこうと思います。


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