「銀河鉄道の夜」は、「わからない」を乗せて走る。
「かなしい」が、繰り返されるところが、この作品の最大の魅力だと思いました。
たとえば、遠くに光る夜汽車、
夏の夜空の花火、
夢の国のパレード。
とても美しいものを目にしているのに、たまらなく切なくなるのはなぜだろうと、思います。
「銀河鉄道の夜」も、美しいのに「かなしい」。
その、理由を知りたくて、課題図書にこの本を選びました。
キリスト教の教会の「ステンドグラス」は、教義を絵にして、分かりやすく人々に伝える役目がある、といわれます。
童話に乗せて、教えを染み込ませようと