その日は特別でなくていい。

誰かに響く文章を書きたい。
それは例えば読んだ人が打ち震えて涙して、好評するような文でなくていい。劇的に人生が変わるような文でなくていい。
たまたまこの文に触れて、読んだ人のほんの少し支えになれればいい、ほんとにそれで。

気がつけば8月も終盤、拭う汗の量も徐々に少なくなってきた。夜に開けた玄関から吹き抜ける風は涼しくて、もはやエアコンなんていらないのではないかと感じる。

私的な話ではあるけれど、先日に誕生日を迎えた。
22歳というまた身分不相応な年齢になったしまった。
お酒も飲めるし煙草も吸える。これは20歳の時からそうだが、未成年ではないから全て自由である反面、責任感みたいなものがずっしりと肩にのしかかってくる。

誕生日だから特別な1日を過ごしたとかいうわけではないし、いつも通りの日々だ。
友人も多いわけではないので、LINEの返答がめんどくさいほど多いというわけではなかった。少しだけいつもと違う点を挙げるとすれば、ちょびっと多くお酒を飲んだ。

そんなものでいい、自分にとって少し特別なくらいで。他者をとてもとても気遣ったりだとか、相手の気持ちを考えて神経をすり減らしたりだとかそんな事考えなくていい。そんなに気遣っても神経すり減らしても多くの関係はきっといつか途切れるだけだから。

そういえば今日、色々話したくてとある尊敬する友達に連絡を取った。

        「ひまなら通話付き合ってくれ」

「電話したいって素直に言えない男はモテへんで」

うるせえ!!!

外なのに思わず声が出てしまった。その子は明日が早いので話せなかったが、これくらいでいい、いいのだ。

ここで「悩み事なら聞くよ?」とか変に言われなくて良かったと個人的に思った。
少しだけその反応に元気を貰った。

冒頭に偉そうなことを述べたが、今回はまあ近状報告というか誕生日辺りにこんなことを思っていたと、何か文章に残していたかっただけだ。

うん、まあとりあえず明日生きるために少しだけ頑張ってみようや、おやすみ。





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