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雨降って、そして春が終わる。

あたたかい。
春も佳境に差し掛かったのでしょうか、もうそろ面白くないエンディングでも流れそうですけれど、勿論春のseason2は無い訳で、毎年、「春season1」の再編集版なのかななんて、戯言。地球さんの次回作にご期待下さい、と言ったところでしょう。

この変にインテリぶった語り口調ホントやめて欲しいですね。でもなんだか気分がこうなので、許してあげて下さい。

雨降って地固まる、結構好きな言い回しです。Wikipediaに聞いてみると、「トラブルが発生したが、それが解決してしまうと、それが発生する前よりかえって良い状態になっていること」という意味だと教えてくれます。しかしこれじゃあまるで雨がトラブル=悪い事みたいじゃないですか。雨だってもたらすことも多いですし、降りたくて降っている訳では無いはずです。勿論晴れていれば太陽に照らされる洗濯物達はカラカラですし、喉もカラカラな人間の為にある手軽な飲料水達がよく売れるでしょう。

晴れがいい事で雨は悪い事。人間は昔から、とりあえず白黒分かれさせて争わせるのが得意な生き物ですからね。手当たり次第に悦楽を貪る、なかなか罪で罰が必要な存在であると言えるかもしれません。

もう少し調べてみると、この諺の由来は雨が降った後の土の状態にあると書いてありました。雨が降った後の地面はしっかりして地盤が安定するのだと言います。地盤が安定するのはいいですが、泥濘るんだ地面を歩くのは現代の拷問だと私は思います。人間には他責という脳の部位があるのでしょう。自分に都合のいい事しか頭に無いみたいです。

こうやって諺ひとつとってみても、奥が深くてなかなか思考という焚き火の材料に困りませんね。言葉の森には沢山のユーモアある木が育ち、足元にはよく燃える枝が落ちています。森の中を駆け回り、漁り、時に立ち止まって声を聴いて。そんな緩やかで有意義な時間を過ごすのが私の生きる糧であります。

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