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海外の学校教育とは 〜留学を終えての学び〜



みなさんこんにちは、3月末にオーストラリアの短期留学から帰ってきました。
帰国後すぐに公開するはずのnoteでしたが、バタバタとしており遅くなりましたことを大変深くお詫び申し上げます!!!


私は今回の留学が初海外でした。
本当に見るもの全てが新鮮でこんな世界あったんだ...!と驚きの毎日。

そんな留学に至った経緯はこちらです↓


私の今回の留学の目的は
①海外の学校教育について学び日本の教育と比較してより良いものを次世代に届けるためには何が必要なのか考えること
②自分の英語力がどれほど海外で通用するのか挑戦すること
③海外という未知の体験を通して自分の価値観・視野を広げること
です。



小中高公立に通っている私は「自分の想像力を掻き立て自ら行動できる人間になろう」という教訓を掲げてるくせにどうしてそんなに生徒の行動を縛って既存の考え方を強制するの...?と学校教育について疑問に思うことが多々ありました。

またその学校と家だけの行き来を避けるようになったこと・自分の思いを持って活動している同年代に刺激を受けたことは私がこのTwitterを始めたきっかけでもあります。


そしてある日テレビで海外の学校について特集している番組を見ました。
その光景とは私が今まで受けてきた教育とはまるで違う生徒自身を尊重しそんな生徒のサポートをするような学校の様子でした。そしてその映像を見たときに「私もそんな海外の学校教育を体験したい...!」という想いが溢れ出てきました。


留学だったら大学生になってからで良くない?という意見もありましたが、同じ高校生という立場・視点で中高の教育機関を体験したいと思いすぐに飛び立つことを決意しました。



そしてその想いが叶い現地の学校の2つのクラスに参加することができました!

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時間割
一時間目 8:55-9:45 
二時間目 9:45-10:35
三時間目 10:35-11:25
フリータイム 11:25-11:45
四時間目 11:45-12:35
五時間目 12:35-13:25
ランチタイム 13:25-14:10
六時間目 14:10-15:00


この時間割を見て勘のいい方なら気付くかもしれませんが...

そうです、授業ごとの放課がないんです!!!



あれ???みなさん驚きません?私はかなり驚きました(笑)
バディに聞いたところそもそも「放課」という概念がない様子でした。


つまり次の授業は前の授業が終わった瞬間から始まってるのです。



しかも毎時間移動教室(科目によって教室が違う)ので大体皆揃うまでに5分ほどかかることで実質45分授業になってしまうのです。授業時間が50分という点は日本の学校と同じでした!

いや〜〜〜素晴らしい!!授業時間が短くなるなんて!(心の声)


移動するにあたって校舎も変わることが多いので外に出る回数が多く、気分転換も出来ていいなと感じました。

それと同時に靴からスリッパor上履きに履き替えて校舎に上がる日本と違って靴のまま一日を過ごす海外だからこそ頻繁に外に出れるのではないかと思いました。



おーーーーと!ここで「え、待って、、。放課ないのにいつトイレに行けばいいの?(泣)」と思った方がいるかもしれません。私は思いました...。


でも安心してください!!!

このように皆普通に授業中、トイレに行きます。
友達に気を使う必要も一切なし◎トイレに行く時間が放課に限られてないことからいつ行っても混んでいないので気楽でした!



・日本の学校教育のアナログ現象、正直時代に遅れてない?



中学生から高校生までの生徒全員が自分のiPadを持ち歩いていました。
もちろん校内のWi-fiは使い放題。
当然ながらWebページの規制はかかっています。


そしてどの授業も映像を主体として進められており、映像を通して主にインプットとして新しいことを学びその補足と演習を先生が行うスタイルでした。


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(↑は英語のエッセイを書く中1の授業の様子です。)



先生が話す授業だと板書だけでは理解しにくい部分もありますが、映像を活用することで効率がいい上にとても理解しやすかったです。



更にiPadを持ち歩けるおかげで授業中の板書としてホワイトボードに書かれたものはいつでも自由に写真が撮れるので全てを書き写す必要がなく、とても便利でした!


日本の私の学校でもごく稀に映像を使って補足説明をすることはありますが殆どは教科書とノート、黒板を使った授業です。
これから更にIT化が進むであろう時代に対して日本の教育現場は一歩遅れているのではないかと改めて感じました。


( 黒板よりホワイトボードの方が使いやすいだろうな〜〜とは思いましたが、少し見慣れた黒板が恋しくなりました。あの昭和レトロな感じもたまにはいいかも。笑 )


そして↑は学校でのプログラミングの授業の様子です。


とても実践的な授業で生徒が自ら学び自分のプログラムを進めていました。
日本でも2020年から小学校でプログラミングの授業が必修化されると話題になりましたが、海外はその数歩先を進んでいると思いました。

(まさに時代を見据えた教育)


図書館には小学生の子供達でも自由に使えるような何台ものパソコンがありました。

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他にも月曜日の朝には生徒たちのモチベーションを上げるための動画をスクリーンで見ました。その動画は立体感のある迫力映像で「君たち次第でなんでも出来る!」と伝えているかのようなものでした。(説明下手ですみません...。)


そしてその授業のやるべきことが早く終わった生徒はiPadを使ってゲーム感覚で自分の学習を進めていました。



・知識の詰め込み授業が多い日本と違って



日本の学校の授業はいわゆる勉強!というような科目が多くキャリア教育や社会問題について考える授業は少ないですが、Life Style(日本でいう家庭科に近い)授業ではそれぞれがiPadに与えられた動画を見て将来について考えるキャリア教育の授業や社会問題について考える授業があったり。


精神障害やジェンダーなど現代に合った授業では、先生が教科書を使って説明するのではなく情熱大陸のように本人映像を通して学ぶことでより興味深く問題と向き合って考えることが出来ました。


日本では自分が当事者でなければこのような現状とは向き合う機会は少なく、偏見で判断してしまうことが少なからずあるかと思います。

ですが、学校で学び討論する機会があることによってより他者への理解に繋がりいい取り組みだな〜〜と感じました。


更に私の行った学校では必須の授業もあれば選択制の授業もありました。
種類が多く自分の興味のある学問(ex.法律や経済のこと、語学系や工学系など)を取ることが出来ました!
日本では専門の授業を受けたこともないのに大学進学において学部を選べ!と言われますが、このように高校生のうちから興味のある学問について学べる機会が将来へ向けての進路選択に繋がりとてもいいなと思いました。



全ての授業に共通して言えることは、、、

↑のように疑問点があったらその場で手をあげて先生に質問する子がとても多いということです。そんな授業への積極性に一番驚きました!


・やっぱりいい面もあれば悪い面もある


教室の座席は毎回自由席でまさに大学のような感じでした。
海外では1人で座る人、友達と座る人、カップルで座る人などみんな自由!という感じで周りを気にしている人はいませんでした。

ですが、日本の中高生は団体意識が高く、グループで固まりやすい(?)特徴があるため毎時間自由席にしてしまうと人間関係で悩む子が少なからず出てくるのでは...と思いました。

それにあの席替えで毎回ワクワクドキドキする感覚も高校までと考えると案外いいんじゃない?と思ったりもしました。




現地の学校では遅刻や欠席する生徒が多々見られました。
それに比べて学生時代から授業やHRにしっかり参加する日本人は社会に出てからも時間を守るということに繋がっていると思います。

その反面、学生時代から皆勤賞などがあり出席して偉いね!というか当然だよね?というような風潮があることから、日本人は休むことを悪だと考えやすく、溜め込みやすいのではと思いました。


このように人の目を気にしやすい日本人と比べて外国人は人がいてもあまり気にしない・個人主義であることから団結することが少ないのはきっとこれからも変わらないなと感じました。



上記で述べたように授業中本当に自由なんですよね。悪く言うと...自分の意思がなければ勉強をしなくなります。


実際、授業中にiPadでゲームをしている生徒がいて注意されていたり、体育の授業でもイヤホンをして音楽を聴きながらスポーツをしている生徒もいて、こんなに授業って緩かったっけ?と思う場面が多々ありました。


これからの時代に合わせて学校教育のIT化を進めることは良いことだと思いましたが、学校に通う本来の目的である勉強が出来なくなってしまうのは本末転倒だと思います。



このようにいい面もあれば改善点も発見することが出来、使い方のルールを決めるなどの解決策を考える必要性を感じました。

そして日本の礼儀正しい姿勢がいいなと感じる場面もありました!



他にも学校には黒人や白人、難聴の人や身体に不自由のある人などいろんな人がいてその人それぞれを受け入れる文化、雰囲気が個性を大事にしているようでいいなと感じました。

それと同時にその子達と初めて出会った時にまじまじと見てしまった自分は偏見の目を持っていることに気づきとても悔しく思いました。



最後に



今回の留学を通してこのnoteに書ききれないほどのさまざまな経験が出来ました。
本当にこのタイミングで海外に来れて良かったし、今まで日本以外ありえないと思っていた私はめちゃくちゃ海外が好きになりました!
来年にはバディの子が日本に来てくれるので今度は私が日本の魅力を伝えたいと思います♡ あ〜〜〜オーストラリアに戻りたい〜〜〜!!!!!!





p.s.

これからの活動資金にしたいです!よう頑張って書いたな〜〜と褒めてくれる方、よろしければサポートお願いします!