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【ワイヤレスヘッドホン】WH-1000XM5レビュー

こんにちは、Lemonです。今回は、大谷翔平も使っているあのワイヤレスヘッドホンについてレビューします。半年近く使って分かったことなどを詳しく話せればと思います。ワイヤレスヘッドホン選びの参考になれば幸いです。


ヘッドホンの仕様

公式サイトからこのヘッドホンの仕様は次のようになっています。(一部抜粋)

・連続音声再生時間:30時間(NCオン)/40時間(NCオフ)
・質量250g
・ドライバーユニット:30mm
・コーデック:SBC, AAC, LDAC

https://www.sony.jp/headphone/products/WH-1000XM5/index.html
ヘッドホンケース
ケースの中
ヘッドホン本体

コーデックはLDACに対応しており、対応するデバイスがあればハイレゾ相当で音楽を楽しむことができます。しかしAptX HD等には一切対応していないので、LDAC対応のデバイスを持っていない場合は基本どの端末で聴いても同じです。この点はAACでも十分に音は良いので、あまり気にする必要はないと思います。

質量に関しては、長時間装着してもあまり重いと感じることはありません。私の場合、2月に旅行の際に4時間以上つけっぱなしで寝ていましたが、痛くなることはなかったです。

半年間使用した感想

ここからは半年間使用して分かったこと、感じたことなどをお話します。

装着感

先述した通り長時間装着しても痛くなりにくいです。イヤーパッドはとても柔らかく側圧も弱めで、普段眼鏡をつけてヘッドホンを装着していますが全く問題ありません。しかし密閉型ヘッドホンなので仕方ないですが、長時間装着すると暑くて蒸れます。汗っかきの方は要注意かもしれません。ヘッドバンドの長さは無段階調整が可能なため、最適な長さで使用することが可能です。

音質

音質はとても良いです。現状販売されているワイヤレスヘッドホンの中でもかなり良い方だと思います。LDACや有線での使用が可能なため、外出時と自宅のどちらでも良い音を楽しめると思います(LDAC接続はWalkmanで使用しています)。音は低音が強すぎる、高音が刺さるといったことは全くないですが、必要ならばアプリでイコライザーを使って調整することも可能です。個人的には、少し低音寄りですがSONYらしい音で良いと思います。

操作感

WH-1000XM5は右側タッチセンサ、左側物理ボタンという構成になっています。左側には電源ボタンとANC/外音取り込みを切り替えるボタンがあります。ボタンのサイズが異なり押し間違えを防止する工夫がされています。右側のタッチセンサはタッチとスライドでの操作が可能になっています。このタッチセンサが素晴らしく、上にスライドで音量アップ、下にスライドで音量ダウン、前方向にスライドで曲スキップ、後ろ方向にスライドで曲戻しが可能になっています。これがとても直感的で使いやすいです。さらに手のひらで覆うようにタッチすることで、クイックアテンションモードという周囲の音をすぐに聞くことができる機能もあります。また、左側にある電源ボタンを押すと電池残量を音声で教えてくれるので、スマホでいちいち確認する必要がないのは嬉しいです。

ノイズキャンセリングと外音取り込み機能

ノイズキャンセリングは、バスで使用したときはエンジン音や走行音等はかなり消してくれました。しかし、電車内で使用したときは効きが甘いように感じました。おそらく眼鏡を装着したままだとどうしても装着時に隙間が生まれてしまうためだと思います(バス内では眼鏡を外していました)。外で使用を検討している人で普段眼鏡をかける人は注意が必要です。このヘッドホンには周囲の環境音を聞いて自動でノイズキャンセリングを調整してくれる機能がありますが、使用していてその機能がどの程度効果を発揮しているか比較できないため分かりません。

外音取り込み機能は、かなり自然に周囲の音を聞くことができます。先述したクイックアテンションモードは、切り替えがとても速く使いやすいです。ホワイトノイズは、無音のときに耳をすませば多少は聞こえるかもしれませんが、意識しなければ気になるようなことはありません。

ノイズキャンセリングと外音取り込み機能の切り替えは先述の通り左側の切り替えボタンを押すことで可能です。しかし、音声アナウンスは無く効果音のみなので、慣れるまでは少し不便です。

各種機能

このヘッドホンは、WF-1000XM4と同様SONYのHeadphonesというアプリで様々な調整等が可能です。

・ヘッドホンの電池残量の表示
・ノイズキャンセリングと外音取り込み機能の切り替え
・外音取り込み機能の段階調整
・マルチポイント(最大2台ま同時接続可能)※7/25の追加アップデートよりLDACでのマルチポイント利用可能
・アダプティブサウンドコントロール
・スピーク・トゥ・チャット
・360Reality Audio設定(耳の形の測定、対応アプリの最適化)
・Bluetooth接続品質の変更(アプリ内でのコーデックの選択は不可)
・音声アシスタントの設定
・ファームウェアアップデート機能
・立体音響の最適化とヘッドトラッキング(ヘッドトラッキングは対応Androidでのみ使用可能)※7/25の追加アップデートより利用可能

基本的にはWF-1000XM4とできることは同じです。この中でWF-1000XM4とは違い、普段使用している機能としてマルチポイントがあります。WF-1000XM4にも同機能はありますが、私は自宅でヘッドホンを使用することが多く、自宅内でPCとスマホやiPadとスマホという組み合わせで、スムーズに切り替えられるため大変重宝しています。

WF-1000XM4執筆当時は使用していませんでしたが、最近使用し始めた機能としてアダプティブサウンドコントロールについて紹介します。アダプティブサウンドコントロールは、使用中の動きをヘッドホンが検知して、行動や状況に合わせてノイズキャンセリングと外音取り込み機能の切り替えを行ってくれます。アプリで確認すると現在の状況をどう認識しているか確認することができます。


座っているとき(ノイズキャンセリング)


歩いているとき(外音取り込み)

画像の通り座っているときや止まっているときにはノイズキャンセリング、歩いているときには外音取り込みをレベルまで自動で調整してくれます。行動に敏感に反応してすぐに切り替わるというわけではないので、例えば電車から降りるときなどはこの機能より手動で切り替えた方が早いかもしれません。

た上記には記載していませんが、7/25のファームウェアアップデートでファインド・ユア・イコライザーという機能が追加されました(2023/7/25時点ではベータ版)。これは実際に音楽を聴きながら好きな音を探して、最適なイコライザー設定を見つけるというものです。選択肢が5つありその中から好きな音を1つ選ぶという工程を数回繰り返すだけなので、設定方法がよくわからないという人でも気軽に自分にあったイコライザー設定を行うことができます。

360Reality AudioについてはWF-1000XM4の記事の方で詳しく紹介していますので、気になる方はそちらの記事をご覧ください。

最後に

今回は半年近く使ったヘッドホンについてレビューしました。現状販売されているワイヤレスヘッドホンの中ではトップクラスの性能になっているヘッドホンだと思います。現在公式では定価59,400円(クーポン適応で53,460円)、amazonでは51,000円程度と物価の高騰によって発売当初より値上げされていますが、価格に見合う性能だからこそ値上げ後も売れていると思います。先日イヤホンの新型が発表されましたが、ヘッドホンについては新型が出るような話はまだないので、気になっている人は購入して良いと思います。今回のレビューが参考になりましたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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