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エッセイ『家事は大変』

新型コロナウイルスが猛威を振るい、自宅で感染者が出ると感染対策はより一層大変になる。

我が家にも感染の波が押し寄せ両親が感染した。
両親は自分たちのお部屋で過ごし、その他の家族とできる限り共有する時間・空間が無いよう可能な限りで気をつける生活。

この時、普段家事の大半を母まかせ(一部を父が手伝う)の生活への有難みを身をもって感じました。

朝ごはん、
両親のごはんを用意して部屋へ持って行き、その後他の家族の分を準備して食べる。夜ご飯も同様に。
お昼のお弁当の準備もある、お皿を洗い、ゴミ捨てもある(当然だけれど家じゅうのゴミ箱から回収してまわる)、お風呂掃除、各自のお薬の用意・飲み物の用意。部屋の換気や消毒。

ゴミ捨てのことでいうならば、
家のどこに何個ゴミ箱があるのか・・・正確に把握すらできていない。
数十年生活していながら情けない。

仕事から帰ればお風呂を沸かし、干した洗濯ものをたたむ、その日の選択をして干す、夜ご飯の支度、お皿洗い、各自の薬の用意・・・。

起きてから仕事へ行くまでの時間、帰ってから寝るまでの時間
一息つく間もなく家の仕事はある。

これを両親(主に母)がやってくれていたのかぁ~、と。
深夜にその日の仕事を終えて寝る前に、ふと。
静かな部屋で一人思う。
感謝しかない。
そして、今までこれと言って手伝わずお任せしていた事を反省する。

”お母さん、ありがとう”

時は過ぎて
両親が一緒に夕飯の買い出しから帰ってきた。

父「はぁ~、ようやく帰った。どぅしようかな?
  ちょっとお菓子でも食べてゆっくりしようかな♬」

母「どうしようかな?って、洗濯もの回収して畳んでくれてもいいのよ?」

・・・ごもっともで。
と、心の中で思いながら黙って夫婦の会話を聞いていた。
そう、家事は大変なんだ。
休む暇なくタイムスケジュールにのってサクサクこなしていかないといけないのだ!手伝わなきゃ!!

ご期待やお気持ちありがとうございます。