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Goryoクラガンの完全ガイドブック ~マリガン基準~

今回はマリガン基準について。サイド後は対戦相手にもよるので、ここではメインボードの「対戦相手不明」状態でのマリガン基準を考えていく。

はじめに

私はかなり感覚でデッキを回してしまう人間なので、デッキを魔改造している最中、マリガン基準というものをきちんと言語化せずにいた。ふわふわリーグを回していると、どうにも安定感のない動きだった記憶がある。

そんなとき、私の前に《大祖始、けみこ氏/Mr. Chemiko, the master of the Craggan cult.》が現れた。

天啓に導かれた私は、気がついたら Mr. Chemiko, the master of the Craggan cult に問うていたのである。

教えに忠実に従うと、あれよあれよと勝率が上がっていった。その結果、デッキも固まり、今回のデータ収集を始めるに至ったのである。あのとき質問しなければ、ココまで良い結果は出ていなかっただろう。

ありがとう Mr. Chemiko, the master of the Craggan cult さん。

現状のマリガン基準

さて、けみこ氏の理論を現状に合わせてまとめていきたいと思う。
ベースは同じで、パーツを分類して初手に何パーツあるかを基準とするやり方だ。ここでは、点数化したいと思う。

当時からデッキリストも相当変わっているので、パーツ分類は以下の通りとしよう。

デッキリスト再掲
今回は1本目のメインボードだけ考える

≪パーツ分類≫
①土地
②フィニッシュカード
③砲弾
④ディスカード手段
⑤妨害手段
⑥チューター
⑦寓話の2枠(最近は指輪やオルサンクのパランティールも試している)
⑧ダメージソース

1つずつ見ていこう。

①土地
1枚以下or5枚以上は後述の点数を無視してマリガンを推奨する。唯一、「料理書・エムラ・御霊」の3点セットが揃っているときはギャンブルキープしてもよいが、それもギャンブルであることは理解してほしい。
"後手なら…” と思うかもしれないが、後手はドローが増える分、妨害される可能性も上がるので勝率は大して変わらないと思っている。《対抗呪文/Counterspell》や《力線の束縛/Leyline Binding》が間に合うのは全然違う。

土地さえ引ければ…はMTGの罠

土地が1枚以上ある場合は、御霊ルートなら2(or3)枚、クラガンルートなら3(or4)枚が理想的だ。ただし、サーガは土地カウントとしては0.5枚分と考えよう。

サーガが土地0.5枚分の理由
4tまでに土地を2枚引けないとクラガンルートに届かない
この手札をキープするなら、どちらかというと御霊待ち

けみこ氏のベース通り、「1~2枚目は1枚1点。3~4枚目を0.5点とカウント。」とする。(ただし、私は御霊ルートとクラガンルートを分けずに考える。)
また、色が足りない場合は0.5~1点減点を行うことにする。

②フィニッシュカード
クラガンと御霊を指す。どちらも1枚目は1点とする。ただし、クラガンと御霊をどちらも持っている場合は合わせて1点の評価とする。
また、御霊の2枚目は0.5点、クラガンの2枚目は0点とする。御霊に関しては、打ち消しに対して重ねて打つことが勝ちに繋がるためだ。

クラガンの2枚目ってよわいんだ
1マリなら秒速でクラガンを戻します


③砲弾
グル谷とエムラを指す。どちらも1枚目は1点とする。ただし、グル谷とエムラをどちらも持っている場合は2点とせず、1点の評価とする。

砲弾2枚の図
ライフが15を割ればエムラにも意味があるように見えるが、料理書の方がつよい


④ディスカード手段
基本的には料理書と、それを持ってくることができるサーガを指す。料理書は1点、サーガは料理書がないときに1点加算とする。(つまり、料理書がなくサーガがあるときは土地としての0.5点+料理書としての1点で1.5点分のカードとなる。)
料理書+サーガの場合も、赤ボムを持ってこられることを考えるとサーガに0.5点くらい与えてよいだろう。

また、手札の形によっては思考囲いや寓話をディスカード手段としてカウントしてもよい。

これは思考囲いが妨害札
寓話はディスカード手段としてカウントしそう
2枚目の思考囲いはディスカード手段として見るかもしれない形



⑤妨害手段
思考囲い・稲妻・オークを指す。妨害手段全体で1枚目を1点、2枚目は0.5点とする。3枚目以降はやりすぎなので0点とする。
(個人的には、思考囲い≧稲妻>オークの順に妨害手段として評価が高い。)
また、赤ボムはおまけなので0.5点としておこう。

妨害札が多いと押し付けがよわくなる
コンボデッキなので押し付けが大事だ

⑥チューター
ワイルドカードである。②~⑤のいずれかに脳内に変換しよう。(稀に4枚目の土地としてカウントするが、基本的には②~⑤に変換する。)
ただし、2枚目以降は0点とする。

このチューターはドロー次第でクラガンにも御霊にもエムラにも土地にもなりうる
まさにワイルドカード

⑦寓話枠
デッキの安定剤枠が2枠あり、最近は指輪やオルサンクのパランティールも試している。(手違いでキャリクスを入れても結果が出た枠である)
ここは特殊枠で、⑤との相性がよい。妨害手段と一緒にきた場合は1.5点、そうでない場合は0.5点とする。
(ただし、オークは妨害札としては半端者なのでオークときた場合は1点くらいのイメージ)

妨害札がないと少し悠長に見えるので0.5点


⑧ダメージソース
基本的には考えなくてよいが、クラガン+エムラのときだけ考えよう。見えているルートがクラガン+エムラの場合は、稲妻や赤ボムやオークがなければ0.5点減点する。

御霊トップを祈りながら、赤ボム+クラガンを狙う手札


ベースの理論と私の経験値で決めた数値だが、これで計算してみると6点以上で及第点、6.5点以上ではキープになることがほとんどである。また、1マリまでは同じ点数を目標にしても大丈夫だ。2マリ以降は、さすがに目標を下方修正しよう。
(繰り返すが、土地1枚以下or5枚以上は点数を計算する前にマリガンを推奨する。)


練習問題

いきなり実戦もアレなので、練習問題とその答えを7題用意した。
試しにやってみてほしい。

(その①)

練習①
少し下に答え合わせアリ


(答え合わせ)



黒緑フェッチ+1点
サーガ+1.5点(土地として0.5点、料理書として1点)
エムラ+1点
グル谷+0点(砲弾2枚目のため)
稲妻+1点
オーク+0.5点(妨害札2枚目のため)
御霊+1点

計6点となり及第点。(機械的に計算したら及第点、感覚的には納得キープ。)
1マリ時ならグル谷を戻そう。また、最初のドローで引きたいのはサーガ以外の土地となる。
ちなみに、これは 3t 御霊が確定するので、1t にサーガをセットすることを検討する手札である。私は結構 1t に置きます。


(その②)

練習②
6点になった場合は直感も大事だと思うので、まずは直感でキープかどうか考えてから計算しよう



(答え合わせ)
沼+1点
黒緑フェッチ+1点
サーガ+1.5点
稲妻+1点
オーク+0.5点
赤ボム+0.5点
チューター+1点

6.5点で納得キープ。コンボパーツはやや足りないが、4t にチューターで不足分を選べるため、ドローの受け入れはかなり広い。グル谷・エムラ・クラガン・御霊の四面張(4種16枚待ち)だ。


(その③)

練習③
コンボパーツが見えないがどうだろうか


(答え合わせ)
赤黒ファスト+1点
赤黒フェッチ+1点
サーガ①+1.5点(土地0.5+料理書1)
サーガ②+0.5点(土地分の0.5点。2枚目の料理書しか持ってこれない。)
思考囲い+1点
稲妻+0.5点(妨害札の2枚目)
赤ボム+0点(妨害札の3枚目)

5.5点はマリガン寄り。サーガで戦えなくもなさそうだが、あくまでコンボデッキなのでサーガだけでは心許ない。赤ボムをキャントリップとしてカウントして、希望的観測でキープするのもなくはないかもしれないが、それでも6点とは言い難い。


(その④)

練習④
クラガンとグル谷が揃っているがどうだろうか


(答え合わせ)
赤黒ファスト+1点
黒緑フェッチ+1点
チューター+1点
クラガン+1点
グル谷+1点
寓話+0.5点(妨害札がない)
エムラ+0点

5.5点でマリガン寄り。土地と妨害札をどちらも引かなければならないのは意外とキツイ。



(その⑤)

練習⑤
そろそろ慣れてきただろうか


(答え合わせ)
山+1点
サーガ+1.5点
御霊+1点
稲妻+1点
思考囲い①+0.5点
思考囲い②+0点
チューター+1点
黒マナが出ない-0.5~1点

山のところが赤黒土地なら6点をつけるが、黒マナが出ないことで5~5.5点となった。キープしてうまくいくこともあるが、長い目で見たらマリガンが正解だろう。


(その⑥)

練習⑥
妨害札がないがどうだろうか



(答え合わせ)
赤黒ファスト①+1点
赤黒ファスト②+1点
山+0.5点
サーガ+1.5点
クラガン+1点
グル谷とエムラ+1点

こちらは及第点の6点。私はキープすると思う。特に、先手なら結構キープ寄りだ。ぶっちゃけ、後手なら結構悩むと思う。
サーガからは料理書を持ってこられるので、4t にグル谷を確定で投げつける未来も十分見える。モダンは割と18点でリーサルなので狙ってよい手札かと思う。前半は妨害札を引くことを祈ろう。
(土地を引いたら結構キツイので、マリガンするのもアリだとは思う。)



(その⑦)

練習⑦
マナカーブはそこまで悪くないようにみえるがどうだろうか



(答え合わせ)
赤黒ファスト①+1点
赤黒ファスト②+1点
山+0.5点
オーク+1点
クラガン+1点
チューター①+1点
チューター②+0点

5.5点とマリガン寄りの判定。私もうっかりキープしてしまいそうな気もするが、確かに 4t までに手札を掃き切れないのは致命的に見える。チューターでグル谷を持ってきても確定シュートになる可能性が相当低い手札だ。チューター②が料理書だったらかなり強かった。


おわりに

やや複雑で申し訳ないのだが、この理論に慣れてくると「砲弾が3枚あったら6点には届かない」とか「サーガがあったらキープ基準が緩い」といったことが徐々に理解できてくるはずである。

ただし、あくまでキープ『基準』らしきものを作っただけなので明確な正解はないと思う。特に、ちょうど6点になったときはいろいろ試してみて頂き、思ったことを遠慮なくコメント頂ければと思います。

それではみなさん、良いクラガンライフをお送りください(^o^)


次回予告

未定(今回で完結かも。リクエストはお待ちしています。)


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