見出し画像

Goryoクラガンの完全ガイドブック ~vs独創力~

対戦結果

前回の青赤猿に続き、こちらもトップメタから陥落したアーキタイプである。
《頑強/Persist》を搭載したものや《異形化/Transmogrify》の枚数等、細かい違いは結構ある印象だが、ここではジェスカイカラーを基調としたtレン6の形をイメージして書いていく。

さて、対戦成績は47回で32勝15敗(勝率74.2%)、指輪物語後だけに絞ると19回で13勝6敗(勝率68.4%)となっている。指輪物語後の対戦回数を見ても露骨に数が減っていることは間違いないだろう。

相性

結果からの相性は「有利」と言えるだろう。体感も含めて「やや有利~有利」としておく。特に、《呪文貫き/Spell Pierce》や《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》を採用しているタイプは「やや有利」以上の評価を与えることはできない。

メイン戦の考え方

《ザンダーの居室/Xander's Lounge》《ジェトミアの庭/Jetmir's Garden》《ケトリアのトライオーム/Ketria Triome》等、つまり《レンと六番/Wrenn and Six》を2tに設置できる+山のトライオームを持ってきたら『独創力』のサインだ。

アドアドしいPW
続唱呪文みたいなもん

相手の基本戦略は、PWや《呪文貫き/Spell Pierce》《力線の束縛/Leyline Binding》等でコントロールしつつ4tを迎える。4t以降は大量のフェッチからの《ドワーフの鉱山/Dwarven Mine》でトークンが簡単に得られるので《不屈の独創力/Indomitable Creativity》から《残虐の執政官/Archon of Cruelty》。
そして、恐らくは《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker》を一番強く使っている。
…というデッキである。

版図(よめない)
島のやつは出禁サイクル
アドアドしい生物
プチ根本原理

妨害手段が多種多様ではあるが、独創力コンボに割いている枠もあるため、ハンデス一つで道が拓けることもある。ただし、ハンデスで前方確認できない場合は、御霊ルートがかなり厳しい。《呪文貫き/Spell Pierce》はともかく《力線の束縛/Leyline Binding》の壁が厚すぎるからだ。また、『Goryoクラガン』の天敵ともいえる《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》を擁しているのも大問題だ。

後出しでチューターを無効化
エムラ御霊を禁止
後出しでサーガをバウンス
独創力スタックの稲妻禁止

…なんかここまで書いて「なんで勝ち越してるんだ?」と思うが、まず2つの前提を挙げる。

(vs独創力の前提① テフェリーさえ出てこなければ簡単な相手)
仮にテフェリーがいない独創力を考えた場合、チューターが強すぎて相当有利が取れるはず。つまり、テフェリーを引かれなかったりハンデスで落とすだけでかなり有利に振る舞えるということだ。
究極、4tに独創力をブッパされた場合も返しのクラガンで勝つことも結構ある。チューターや鏡割りのⅡ章が最速独創力に並ぶ4tなのはエライ。

(vs独創力の前提② そもそも初期ライフが低い)
フェッチを切りまくるデッキなのでグル谷アタックやクラガンの圏内に入りやすい。エムラが砲弾としてカウントできることは、クラガンがフィニッシャーになる確率を相当上げてくれる。
昔、偉大なるけみこ氏が「ボブは私のクロックです」という名言を残したが、今は「レン6は私のクロック」といったところか。

この前提のもとに、よくある勝ち筋を2つ挙げるので、メイン戦はこれらのルートを狙ってみてほしい。

(独創力あるある① 2tにグル谷が走ってGG)
1tトライオーム、2tレン6が綺麗な動きの一つなので、2t(先手なら3t)に相手が無防備になることが多い。《孤独/Solitude》がないのは本当に助かる。
3tテフェリーの返しにもグル谷なら走れる。

(独創力あるある② 引き伸ばした結果クラガンでGG)
4tに独創力をブッパすると返しにエムラが走ってくるのを恐れることが多く、X=2以上での独創力を狙ってくる。そのため、必然的にクラガンの準備が整えやすくなる。また、あちらにはクラガンを妨害する手段がほとんどない。
クラガンを狙うときの注意点としては、テフェリーのバウンス能力をサーガに使われないように気をつけることだ。これで1t計算が狂うことが多い。ケアできないときは仕方ないが、明確にクラガンルートを狙っている場合はシュートターンに出すことも考えよう。

【メイン戦のつよさ】
クラガン+グル谷ルート…☆☆☆☆☆
クラガン+エムラルート…☆☆☆☆☆
御霊+グル谷ルート…☆☆☆
御霊+エムラルート…☆☆☆
サーガの有効性…☆☆

サイドボード論

正直、指輪物語後は独創力をほとんど意識していないサイドボードとなっている。そのため、針と月くらいしか入れるものがない。
針はサーガからサーチしたいが、手札に来た場合はなにか出されてから刺すよりは、PW中心に出されたらイヤなものを先に指定しておこう。(クラガンは手札を掃くのが重要。)
赤ボムはテフェリーを牽制・テフェリー下でトークンを焼ける・ドローに変換できるのでサイドアウトしない。

サイドボード一例
オークはテフェリーにつよくレン6によわい。稲妻よりはマシかなと。

また、サイド後は《神聖なる月光/Hallowed Moonlight》《掘り返し/Turn the Earth》あたりで執拗に御霊ルートを潰してくる印象があるため、クラガンを強めに考える方が良いだろう。(ただし、御霊は最速で決まるのでサイドアウトはしない。)

【サイド後のつよさ】
クラガン+グル谷ルート…☆☆☆☆☆
クラガン+エムラルート…☆☆☆☆☆
御霊+グル谷ルート…☆☆
御霊+エムラルート…☆☆
サーガの有効性…☆(《神聖なる月光/Hallowed Moonlight》はついで感覚でサーガトークンにも当たる)

おわりに

随分減ってきてはいるが、地力のあるデッキではある。テフェリーにハマると負けてしまうので、土地の置き方から細心の注意を払って戦おう。


次回予告

vsレン&オムナス

 次→(https://note.com/lelougelion09/n/n04f0aab151f3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?