Goryoクラガンの完全ガイドブック　～vs死せる生～

2023年8月10日 21:25

対戦結果

続唱サイと同じく、《断片無き工作員/Shardless Agent》《暴力的な突発/Violent Outburst》をフル搭載したデッキである。続唱呪文から唱えるのは《生ける屍/Living Death》を待機呪文にリメイクした《死せる生/Living End》である。

《死せる生/Living End》を唱える前にサイクリング付きのクリーチャー達を墓地に送り込むのだが、その部分で指輪物語で強化を得たデッキである。

さて、対戦成績は45回で30勝15敗（勝率66.7％）、指輪物語後だけに絞ると32回で23勝9敗（勝率71.9％）となっている。一時期、苦しんでいた記憶があるがトータルで見るとかなり勝ち越している。
また、明らかに指輪物語後に数が増えていることが見受けられる。

相性

結果よりは難しいイメージだが、さすがにここまで勝っていると「やや有利」としておいた方がよいか。
確かに、自傷が多い・チューターの妨害手段が少ないので、有利になる要素は感じる。
恐らく、そこまで有利に感じない原因は《悲嘆/Grief》かなと。

このデッキ、悲嘆をブリンクしてから死せる生を唱えると、もう一度ハンデスできるので、赤黒想起と似たように二度ハンデスしてくるデッキなのだ。これがハマったときは割とどうしようもなく、非常に強い印象を受けてしまう。この動きがあるので、「やや有利」くらいに留めておこう。

メイン戦の考え方

上記の悲嘆・死せる生が３ｔあたりに完璧に決まったらどうしようもないので、そうでない場合を前提とする。
まず、一番簡単な方法が２ｔ（先手なら３ｔまで）にグル谷を走らせることだ。メインでは《否定の力/Force of Negation》以外で妨害手段がないはずなので、これが最強ルートとなる。

**クイズ**
この状況から勝ちました。何ターンかかったでしょう？
（正解は次回予告の後）

２ｔ・３ｔほど早くなくても、基本的には御霊ルートは突っ込んでしまおう。《暴力的な突発/Violent Outburst》を持たれていたら、どちらにせよ手札で御霊が腐るだけだからだ。

さて、クラガンルートは非常に特殊な動きをすることがあるマッチである。というのも、クラガンが墓地にあるときの死せる生は大チャンスであり、それゆえに、このマッチアップでは《地獄料理書/The Underworld Cookbook》が良い味を出すのである。

クラガンと料理書が揃っている場合、死せる生のスタックでクラガンを捨てることで、クラガンが復活してETBを誘発させる。つまり「墓地にクラガン+手札に砲弾」or「手札にクラガンと砲弾+場に料理書」がある状態なら、相手の死せる生によってダンクチャンスが生まれるのだ。以下の画像を見てほしい。

極端な例だが、この状況なら相手が死せる生を打てばこちらの勝ちである。
これは悲嘆によってクラガンが落とされた後だが、クラガンが手札で場に料理書があれば奇襲性は増す。
悲嘆が先に落ちている場合は砲弾が複数必要だが、悲嘆を引かれていないときは結構起こりうる状況なので覚えておこう。

【メイン戦のつよさ】
クラガン+グル谷ルート…☆☆☆☆☆
クラガン+エムラルート…☆☆☆☆☆
御霊+グル谷ルート…☆☆☆☆
御霊+エムラルート…☆☆☆☆
サーガの有効性…☆☆

サイドボード論

素直に墓地対策を入れる。また、オークは初期ライフが低くサイクリングをしてくる相手に対して無視できないクロックになるためフル投入しよう。

サイド後は有利になるイメージだが、いつも通りサーガに対しての《活性の力/Force of Vigor》は気をつけよう。《忍耐/Endurance》も入ってくるため、御霊ルートはそれなりに妨害される。
また、先ほどのクイズでも置かれていたが《神聖の力線/Leyline of Sanctity》や《虚空の力線/Leyline of the Void》を取っている可能性もある。個人的にはダニを入れずに勝っているが、気になる場合はダニをサイドインしておこう。