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Goryoクラガンの完全ガイドブック ~vs緑トロン~

対戦結果

バーンに続き、愛好家が多いデッキである。バーン同様、昔から環境の波を泳いでいることは本当に尊敬する。クラガンもそうありたいものだ。

さて、バーンと大きく違うのは、指輪物語で大きな強化を受けたことである。《一つの指輪/The One Ring》により、軽いフィニッシャーが増えたのだ。その強化は、プロツアーでいくつもの緑トロンが好成績を残すほどだった。

そんなに強いとは思ってなかった

対戦成績は41回で27勝14敗(勝率65.9%)、指輪物語後だけに絞ると22回で16勝6敗(勝率72.7%)となっている。体感よりは勝っている印象だ。

相性

結果からは「やや有利~有利」に見えるが、途中まで負け越していたくらいには簡単な相手ではない。客観的にみても「五分~やや有利」くらいではなかろうか。というのも、御霊クラガンは軸が2~3本に散らしてあるコンボデッキなので、1本1本の安定度は高くない。(3tというよりは、4t目にどれかを揃えるデッキ)
対して、緑トロンはトロン土地を揃えるということに一本化しているデッキであり、高確率で3tにトロンを揃えてくるからだ。

一度回してみたらだいたい3tに揃う理由がわかった

メイン戦の考え方

基本的にはスピード勝負。バーンと同様だが、やや遅めの手札をキープしていたときは負けを覚悟しよう。逆に、たまたま御霊コンボが揃っていたときは妨害が入る可能性は低い。2tまでに注意すべきインスタントは《歪める嘆き/Warping Wail》だけである。グル谷のアタックを止めうるカードなので、頭に入れておこう。
また、最近は《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》がメインに入っているのも少し向かい風だ。こちらは目に見えるので、最序盤だと隙を突けることもある。

グル谷をブロック
たまにチューターを打ち消してくる
メインはヤメロォ!

御霊ルートのプレイングのコツとして、エムラを走らせる場合は相手のリソースを可能な限り剥ぎたいので、敢えて1t待つ場合もある。具体的には、先手2tよりは先手3tの方が滅殺が効果的だ。自傷がないデッキなので、エムラ1回では捲られることもある。タイミングはよく考えよう。

打点が低い(強欲)

そして、なんといっても御霊ルートの天敵となるのが《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》である。

さすがにつよすぎません?

とあるプロが「カーンは-2の能力を15個持っている」と言っていた異常なPWだが、御霊ルートには常在型能力からブッ刺さっている。
現在の私のリストには《傲慢な新生子/Insolent Neonate》を採用していないため、アーティファクトでないディスカード手段は《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker》のみに見える。つまり、コイツが場にいるとエムラルートはほぼ潰れ、墓地にグル谷がいないと御霊ルート全体が封鎖される。出てしまったら、《稲妻/Lightning Bolt》で焼くかクラガンルートに切り替えるしかない。
クラガンルートが明確でない限り、カーンにスタックで料理書からグル谷を捨てるのはvsトロンで必要なプレイングだと思っておこう。



……というのがパッと見の話だが、忘れてはいけないのが《思考囲い/Thoughtseize》ターゲットミーだ。

対象?オレだよ!

トロン相手の思考囲いは相手に打たない方が良いパターンが多い。大抵の場合、相手の手札にはキャントリップ呪文が複数あり、1枚ハンデスすることが大きな意味を持たないからだ。
もちろん、料理書を持っているときは相手を対象に打てば良いのだが、料理書なし・思考囲い・砲弾or御霊の一方・黒マナ2つ含みで3マナ出せる状態が見えるときは思考囲いをディスカード手段としてカウントしよう。
これは、カーンの有無にかかわらずトロン相手に有効な手段となる。

最後に、サーガのトークンで勝つことはほとんどあり得ないので、相手がトロンとわかった場合は1tに設置することも考えることが大事だ。
御霊ルートで手札に料理書がない場合、3tに料理書が手に入るのと4tに料理書が手に入るのでは、非常に大きな差があるので、クラガンルート出ない限りは1t設置を検討しよう。

【メイン戦のつよさ】
クラガン+グル谷ルート…☆☆☆
クラガン+エムラルート…☆☆
御霊+グル谷ルート…☆☆☆☆☆
御霊+エムラルート…☆☆☆☆☆
サーガの有効性…☆☆

サイドボード論

土地コンボ対策である減衰球・月、あとはカーンをはじめいろいろ刺さる針を入れる。
OUTが難しいが、ここでは素直に火力3枚にしている。このマッチは1回のシュートだけでは20点削り切れないため、1枚は火力を引きたいので減らしすぎも良くないが、弓使いや鏡割りのトークンも考慮した。
また、鏡割りは少し重いので後手番ではオークの弓使いと1枚交換しても良いかもしれない。ディスカード手段は減るが、キャントリップの妨害と本体を削る手段を増やすイメージだ。

サイドボード一例

戦い方はほとんど変わらないが、相手のサイドカードは十分に入ってくると考えよう。例えば、最近は《魂なき看守/Soulless Jailer》を取っていることがあり、カーンを経由せずに2tに置かれることもある。

プロツアー準優勝者がサイドに取っていなかったことは朗報

総じて、潰しにかかる(潰すことができる)のは御霊ルートではあるが、サイドカードだけでキープできるデッキではないので、最速トロンだけでキープしている場合もよくある。最速トロン+サイドカードまでキープされたら、さすがに仕方ないと割り切って、相手の手札がどのような構成になっているかを考えながら動こう。サイドカードキープの場合は、クラガンが間に合う可能性も高い。

【サイド後のつよさ】
クラガン+グル谷ルート…☆☆☆
クラガン+エムラルート…☆☆
御霊+グル谷ルート…☆☆☆☆
御霊+エムラルート…☆☆☆☆
サーガの有効性…☆☆

おわりに

一応は勝ち越しているが、そこまで有利なマッチとも思わない。2tグル谷や3tエムラで勝負を決めてしまおう。(要は簡単な手札来てくれ)



次回予告

vsヨーグモス医院

 次→(https://note.com/lelougelion09/n/n29de35c2e75a

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