見出し画像

記憶の3過程

記憶 保持 想起

初めての出来事は大脳辺縁系の海馬が

「記銘」

に大きな役割を果たしているようです。

だから、海馬が働かなくなると、たとえば親

しい身内が亡くなった事を何度も初めての出

来事として悲しむことになります。

また、ある程度意味がないと、無意味な文字

などは痕跡を残しにくい、記銘されにくいと

いわれます。

次に

「保持」

ついては短期記憶や長期記憶というカテゴ

リー分けられて

短期記憶では、パッと握った情報もあっとい

う間に忘却となるのですが、

ここは少し忘却についてのジェンキンスの実

験。

ある綴りを覚えてもらって、眠ってもらった

グループと起きていたグループでのちの再生

をテストすると眠ってもらったほうが再生率

が高かったというものです。

時間とともに忘れ去れる(減衰説)

というよりも

新しい情報にどんどん上書きされるからデー

タが消えてしまうという干渉説ですね。

最後に

「想起」

これは検索ともいい、長期記憶から思い出す

、探し出すという過程です。

著名人の名前が舌先まで出ているのに出てこ

ないというような経験は

いいかえると

記銘されて保持しているのに想起できないと

いう現象で、舌端現象と言われます。

最後に興味深いところではフロイトの抑圧

説、辛いことは無意識に押し込めて蓋をする

という忘却のあり方があります。

これはまた精神分析的な捉え方で、忘れるこ

と、記憶することと生きていくことについて

色々考えさせられます。





もしサポートしていただけたら、とってもとっても励みになります