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愛着

三歳児神話というのがありますね。

子供が三歳になるまでは母親は子育てに専念

すべきであり、そうしないと子供の成長に悪

影響を及ぼす。

三歳までの脳の成長は大変重要だ

などで

またその反対に

そんことはない、でたらめだ(そういう条件がなくても人は立派に成長する、母親のステレオタイプの押し付けだ)

というものです。

肯定するにしろ、否定するにしろ、母子関係、育児、教育については、

多くの人がこのような考えから大きな影響を受けていることは確かでしょう。

ハーロウによる赤毛ザルの有名な実験があります。

二人の人形の代理母サル

授乳器を持っているが針金で出来ている方と

もう一方は授乳器を持たないが布製の代理母

サル

子ザルたちは好んで後者を選びます

つまり一次的な欲求よりも子はスキンシップや触れ合い、愛着を求めて行動

する生物学的な根拠がここに示されています。

愛着とは

特定の相手に対する親密、近接を求め、その相手がいるときに安全

だと感じる乳児の傾向

とされますが、いわゆる母子の絆のことで、ボウルヴィによって提唱されました。

ボウルヴィによると母性剥奪といって、愛情の欠落から子供の知的発達の遅れや社会性の成熟度の低下がおこることや

愛着から発展して、内的ワーキングモデルといって、その後の対人関係の枠組みに影響についても述べています。

これはすごいことで、自分の対人関係の基礎が母親の育児によって決まって

しまうわけですからね。

もちろん現在、賛否両論があるので、この愛着理論をそのまま受け止めはできませんがとても考えさせられます。








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