Koningsnacht 国王の日前夜祭の意

26/04/2023

明日4月27日は国王の日。オランダのキングの誕生日です。来るまで存じ上げなかったけど、オランダ王国だったんだね。。。

国王の日は、日本でいう天皇誕生日みたいな感じだけど、国民の意気込みが全然違う。国全体で、国民全員でめっちゃテンションをぶち上げて、お祝いする。(本当にみんながキングを慕っているから大きくお祝いしてるかどうかは別の話らしいが。笑)みんな明るいオレンジを纏うのが伝統。ほら、オリンピックとかでオランダ代表のユニフォームの色のオレンジ。

前日の今日はKoningsnacht(前夜祭)が行われる。こちらは基本的には各々の街の中心地がダンスフロアになる。テクノミュージックとかポップスとかオランダのポップスとか、なんかDJがやってくれる音楽で踊る。さながら野外フェスのようだ。アムステルダムは大都市なだけにそこに住む人たちだけでなくわざわざ出向いて楽しむ人もいる。昨年はパンデミック明け初開催で凄まじいことになっていたそうだ。(実はまだ行けていない。来年こそは!)

今年はミッフィーで有名な街 ”ユトレヒト”へ出向いた。Koningsdag(国王の日)には市民が自由に町中にフリーマーケットを出すことができる。家のいらないものを売ったり、作ったものを売ったり、子供たちは楽器を演奏したりしてお金を稼いだり、など皆思い思いにフリーマーケットを楽しんでいる。ここ、ユトレヒトではKoningsnacht (前夜祭)にも運河沿いにフリーマーケットが。今年はそれにインディーと参加することにした。

合言葉は”Enjoy to be here.”とりあえず、この雰囲気に居ることが大事!楽しもう!!と意気込んで出かけたのは時計が21時を回った頃。

ユトレヒト中央駅に向かう電車の中ではもうすでにお祭りが始まっていて、老若男女、本当にみんなオレンジで騒ぐ準備はもうできている、といった状況。私たちはオレンジの服を持ってなかったので、ツインテールをして国旗の色の赤と青のリボンを巻いておいた。(ちょっとでもオランダみを足したかった。笑)

音楽を奏でる方々

駅に着くと凄まじい数の救急車、警察、救急隊員がすでにスタンバイしていて、インディーと共に、〈お勤めお疲れ様です!!〉と感謝をして街へと繰り出した。街に出ると、一番の大通りは歩行者天国になっていて、みんな叫んだり飲みすぎたりしてて前夜祭の雰囲気全開。インディーの叔母が出店しているというので、はぐれないように手を繋いでそちらへ向かう。途中、運河沿いの道に出た。運河が綺麗で、夕日が今年一番オレンジ色で、空もお祝いしてるよ〜!とテンションが上がる。

船で運河パトロール

わたしの今年の買い物目標はズバリ「炊飯器」だ。実は4年前のフリーマーケットでゲットしたのだが、諸事情あって売りに出してしまった。そしたらやっぱり必要になったというわけ。(アホすぎる)なので、「炊飯器を手に入れるぞー!!」と強い気持ちで進む。

だがしかしBUT!最終的にはただただ合言葉通りにしかなれなかった。見渡す限りの人!人!!人!!!スクランブル交差点かよってくらいいる。(渋谷は平日でもこんな感じだよ、ってインディーに言ったら日本に行くの怖がってた。笑)買うためのものを見る余裕はなく、ただ人の流れに沿って歩く。コンサート後の退場みたいに。けど、時々現れる音楽隊とか子供の楽器演奏とか謎のカラオケとかに足を止めつつ、全力でそこに居た。そして、それを楽しんだ。炊飯器なんてあるのかないのかを確認する余地はほぼなく、それっぽいものは全部ホームベーカリーだった。(ホームベーカリーなら6台くらい見つけたのに。。。)

そんなこんなで帰路に着いたのは0時前。大通りを通って中央駅に向かう。途中脇道にそれてみたが、人しかいなかった。だけど、通りの住人が大量に発生させていたシャボン玉は街灯に反射して綺麗だった。大通りでは行きよりも凄まじい数の人が酔っ払い、走り、叫び、転び、寝っ転がっていた。圧倒的に高校生だなって子たちは元気そのもので微笑ましかった。BGMはサイレンの音たち。お疲れ様です。

建物の形がオランダみを与えてくれる

毎回前夜祭が来るたび〈明日が当日だよな、、、〉と思うけど、明日が休みの夜だからこそ好き放題朝まで遊べるから納得。キングの誕生日にめちゃめちゃぶち上げる、この文化とってもいいよな〜としみじみ。帰りになぜかプリングルスを買って電車で食べた。深夜に悪いことをしている背徳感のおかげか尚更美味しかった。意味不明な自撮りをいっぱい撮った。高校生の体育祭の後の海での打ち上げみたいなエモさだった。

PS
悲しいお知らせと良いお知らせ。
悲し:昨日受けたお仕事、受からなかった〜!
良い:みんながわたしの転職日記をまだ読める。

つづく、、!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?