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国立大学院へ外部受験した合格談

大学時代は私立に通っていましたが、大学院では国公立を目指し、無事、外部受験に合格し、現在修士1年です。

この記事は、
・大学院進学を迷っている
・外部の大学院を受験するが不安
・院入試(特に外部)の対策方法がわからない 
方に少しでも参考になれば良いです。


【外部大学院合格までの主な流れ】

自分の興味について探る(大学3年・6~11月頃)
元々、学部卒で就職する気でいたのですが、たった2年の院生活で得られるスキルや経験が、今後の長い人生に多大な恩恵をもたらすことが見通せたので、院進学も考えるようになりました。院に進学するなら、分野は学部と同じものと決めていましたが、院進学を考えた理由が、純粋な学問の追究ではなかったため、特に「これが研究したい!」という強い思い入れのあるテーマがありませんでした。なので、現時点で一番興味があり、かつ長い間研究を続けられそうなものはどれかテーマを探し続けました。具体的には、本屋に行って自分が惹きつけられるコーナーはどこなのかと自分を客観的に観察したり、実際に本を読んでみたり、興味のあるキーワードを検索して出てきた論文を読んでみたり。就活の自己分析なんかも役に立ちました。ある程度、自分の興味のある分野の候補を出したら次に進みます。

②先生や先輩に、自分の興味のある分野と繋がりそうな研究室があるか相談する(大学3年・12月)
相談に乗っていただいた人々には、本当お世話になりました。やはり自分より詳しい人に相談すると、物事についての解像度を何十倍もぐんと上げる事が出来ます。もし、その方が詳しくなかったとしても、詳しいと思う方に繋げて下さることもあると思うので、まずは身近な教授や先輩に、「こういう分野に興味があるんですけど…。」と相談してみてはいかがでしょうか。

研究室訪問する(大学3年・1月~2月後半)
一度きりの自分の人生、気になったところにはどんどん研究室訪問しちゃいましょう。教授に迷惑かな…と思うかもしれませんが、そんなことは滅多にないです。私は、合計3つの研究室に訪問しましたが、どの教授も丁寧にご対応してくださりました。後にわかったのですが、皆さん各業界でとても権威のある先生方で、(検索してすぐに出てきた先生なので当たり前だったのですが、当時の私は知りませんでした…。)学生っていう身分は本当にお得だし、知らないって強いなあと思いました。ちょっとお話を聞いてみたいなあっていうくらいの私に、素晴らしい対応をして下さった先生に心から感謝していますし、今でもその先生方から頂いた言葉や知識は大切なものとなっています。

④大学院進学の道を決意する
研究室訪問と並行して、OB訪問を積極的に行って就活も地味に続けていたのですが、段々と興味の方向が大学院に向いてきていることを感じたので、この時期に院進学を決意しました。

⑤受験する研究室を決める
実は、海外の大学院に行くことを当初は希望していたのですが、現実問題である成績や英語力、お金、さらに大学院で身につけたいスキルなどを考慮して、修士は国内で取ろうと思いました。大学院で身につけたいスキルというのはどういうことか説明すると、海外の修士は、どちらかというと研究者育成というよりも、授業を沢山取る大学生に似た感じだそうです(国にもよりますが)。授業を沢山取ることにも魅力は感じるのですが、どちらかというと研究スキルをしっかりと身につけたかったので、国内進学にしました。また、訪問した研究室の中で第一希望を決めました。私は、大学院受験を1個に絞ったのですが、特に決まりがあるわけではないので、複数受験しても良いと思います。

⑥過去問を解く&去年の入試の受験要項を見る(大学3年・2月後半)
とりあえずインターネットに載っていた過去問を解いてみました。あまりの出来なさに、勝手に大学院進学は大学受験よりも何倍も楽だとイメージで思っていた私は、絶望しました。本当に(笑)

⑦インターネットやYoutubeで受験必勝方法をひたすら調べる&受験に必勝するまでのルートを割り振る
とにかく先人のやり方を真似よう、ということで、ひたすら調べていました。

⑧主に英語を勉強する(大学4年・3.4月〜)
大学院受験は、TOEICとかTOEFL提出するところが多いです。それまでTOEICを全く勉強しなかったので、「大体800点くらいで提出できたら良いね」と希望する研究室の先輩に言われた時、絶望パートⅡです。それまでの、私のTOEICのイメージは、寝る場所。頑張ろうと思っても、英語が分からないから寝てしまう。そして、いつもスコアが返ってくる時は、「寝ていなければもう少しスコアは上がる」という都合の良い言い訳をするテストでした。だから、多分最初のスコアは350くらいでしたが、沢山勉強して、最終的に740くらいで提出しました。英語、得意じゃなかったのですが、頑張ればいけます。

⑨TOEICを受ける(大学4年・6月)
TOEICは申し込み締切りがかなり前です。なので、5月のテストを逃すと、夏入試なら6月の一発試験になってしまう可能性があります。私は一発試験になりました。かなり緊張し、もう少しリラックスして受けれたら点数上がったなあとも思ったので、前々からTOEICを受験しておくことをおすすめします。

⑩主に専門科目を勉強する(大学4年・6月~8月)

⑪受験の手続きをする

⑫受験する(大学4年・8月後半)
受験本番で、解答用紙を間違えるという大失態をしてしまったので、みなさんは、余裕を持って、きちんと指導官の案内を聞いて、解答用紙を間違えないようにして下さい。

⑬受験直後は、進学不可だった場合の対応を整える
上記に書いたように、ハプニングがあったため、全力で落ち込んだ後は、もう切り替えて、不合格だった場合の対応について準備していました。

⑭合格発表
本当に、幸運なことに合格できました。


【費やした勉強時間】

4~6月:平日3時間の勉強、休日5~6時間の勉強

6月~8月:平日4時間の勉強、休日5~6時間の勉強


【受験までの毎日の過ごし方】

平日:学校帰宅後3時間くらい勉強

休日:8時くらい起きる→10時~13時くらいまでカフェ or 図書館で英語の勉強をする→昼寝する&休憩→17時~20時くらいくらいまでカフェ or 図書館で専門の勉強をする

モチべをあげる為に、バイトは週に一回。バイト中も頭の中で英語の勉強。インスタも消去。

自宅では勉強が出来ないため、コメダ・マック・大学や地元の図書館・たまには遠くの知らない町のカフェで勉強していました。


【おすすめの勉強法】

基本は、内部生の先輩や先生から教えて貰った勉強方法をマネしましょう。もし、そういった情報が得られなかったら、入手した過去問でどういった問題が出題される傾向にあるのか分析し、その問題を解くためには、どういった教科・教科書・参考書を使用すれば良いのか調べます(私の場合は内部生が使用している教科書でした)。そこで決めた本を一度読んでから、自分で問題を作成し、参考本3周読み込み、自分で作った問題集や過去問を瞬間回答できるくらいまで完璧にすると良いと思います。

※その他おすすめ勉強法

・全てアウトプット法・・・お風呂やバイト中も含み、日常生活すべてで、脳内で問題を思い出す&回答を考える。

・教科書から、自分で問題集を作ってそれを繰り返す

・英語リスニング・・・英語耳とディクテーション

【アドバイス】

・受験1.5週間前くらいから起床・睡眠時間を試験日用に調節していきましょう。

・モチベーションを上げるために、同じく外部受験をする人達とお話ししたりYoutubeやブログ、Twitterで体験談を閲覧することが有効です。

・英語の勉強もかねて、オンライン英会話をすると、受験勉強漬けで人との会話が少なくなりがちな生活のオアシスとなる上に、会話をもっとスムーズにしたいとモチベーションアップにもなります。


【最後に】

外部受験、特に自分よりもレベルの高いところを受験する場合は、不安で辛いですよね。カフェで勉強していても、周りには就活生がSPIの対策や面接対策を必死にやっているのが聞こえるし、学校でも内部進学の人達とは情報を共有できないし、孤独でもあると思います。

ですが、やることやれば合格できます。他の多く人間が出来て、自分に出来ないことはないと、強気で受験勉強に取り組み、弱気になったときは、美味しいご飯や友人とお話しし、勉強時間をしっかり確保して、受験情報を研究室の先生や、先輩、他の内部生から集めたとおりに対策したなら、大丈夫です。

Bye~


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