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240201-240213 たった2週間分の長大な日記の見出しだけ

・ブルース・リゥ/ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団/アンドレイ・ボレイコ
 ショパンのピアノ協奏曲第2番
 FAZIOLIでした。リゥはショパコンのファイナルで1番を弾き、圧倒的と言っていいパフォーマンスで1位になった。これまで2番で優勝した人は数えるほどしかいない。でも今回の来日で聴いた2番も素晴らしくて、この人はあのとき2番を弾いてもきっと優勝したんだろうと思った。

・GHの新しいサビ管と夜勤の社員
 なんだかなぁ…と思わされる人はどこにでもいる、といういつもの愚痴だ。

・『犬橇事始』『パチンコ』『もしも一年後、この世にいないとしたら。』
 角幡さんの『犬橇事始』は、読んでいるときわたし自身が不安定だったこともあって、3分の1ぐらいから3分の2ぐらいまでの間がつらくてつらくてなかなか進まず。しかし最後の3分の1は一気読み。つらかった閒、何が邪魔したのだろうと振り返ると、角幡さんの自意識の強さにあてられていたのだった。しかし旅も終盤にきて角幡さん自身のその自意識が崩壊しまったく違う形で再建する。読み手もまた、回復するのだ。感情やアイデンティティの変容を再現する力に驚く。そんなものを書ける人がいることに驚く。
 『パチンコ』には、わたしがこれまでほとんど知らなかった在日コリアンの歴史と生活実態が描かれていた。物語としても引き込まれながら読んだ。良い小説だった。

・ユンディ・リのモーツァルト
 Spotifyによれば、ユンディ・リがモーツァルトを録音してリリースしたみたい。いろいろスキャンダルが報じられて今やイロモノ扱いされているけれども、美しい音色で繊細な曲想を表現していた。実物はどんな人なんだろう?

・アリス・アデールのバッハ「フーガの技法」
 ウィキペディアによれば78歳だ。初来日の東京2公演のうち1つを、幸運にも聴くことができた。おおらかなバッハだった。これはこれで良い。日本に来てくださってありがとう、と心から思った。聴きながら、なぜか、いつも緻密で繊細な演奏を聴かせてくれる真央くんのことを思い出し、ああ、彼がおじいちゃんになったときにはもう、わたしはその演奏が聴けないのだなぁと思った。

・そしてスーパー・ボウル!
 出かける時間の直前にオーバータイムに入ることが決定し、続きは電車の中でiPhoneで観戦。チーフスが最後のタッチダウンを決めた瞬間には思わず、「やった!」と握りこぶしを小さく振ってしまった。

ということでした。元気です。

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