スピノザの診察室とラブカは静かに弓を持つ

今回は簡潔書評を心がける僕ですが。

話題になった本二本立て。
どっちも魅力にあふれ、示唆に富んだ名著であった。

〇スピノザの診察室
大学病院でバリバリ活動していた主人公が
ある出来事をきっかけに終末医療に近い病院で命と向き合う物語。

自分の手の届く範囲の幸福を見捨ててまで自分の野心・野望を優先することはできない。

的な主人公の姿勢が印象に残る。

その言葉が逃げではないことが、
確かな能力に裏打ちされて語られるから良き。

〇ラブカは静かに弓を持つ
著作権とヤマハの関係をベースに作られた物語だと思われ。
読んだのがだいぶ前なのでかなり思ったことは薄れてしまったけれど、

目に見えない心や信頼を無視することはできない。

という印象を持ったのはよく覚えている。
あと、なんか男同士の友情っていいよね。って感じ。

………

話題になる本には、話題になるだけの理由があることがよくわかる、
超絶お薦めの2冊でした。

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