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メンタル乱高下

 ライティング試験に合格したものの「ひょっとして誰でも受かれたんじゃないの?」「合格者特典なんてあってないんじゃないの?」「これからどうしよう」
 と、不安がとめどなく押し寄せて来ました。

 数年前、地元のクラウドワーカー養成セミナーの模擬ライティングで酷評されて以来、書くことから背を向けていた自分が通信講座で勉強しただけでも進歩だと思うのに、神経質な私はそれですら否定しようとしてしまう。

 「こんなとき、相談できる人がいたらなぁ」と思うのに、私には友達がいない。
 年に数回やってくる、寂しさに押しつぶされそうな時。
 仕方がないので、紙に不安要素をつらつら書いてひとつひとつ細かく見直す作業を始めた。
 私は友達というより、話を聞いてくれる人、それとクラウドソーシングについて教えてくれる人が欲しかっただけなんだと気づいた。
 失敗したくない、不安を和らげてほしい、助けてほしい。
 呆れるほど自分勝手な要望だと思った。
 こんなことで人の時間を浪費させるのは良くない。もし、私に友達がいたとして、こんなことをグダグダ言う人だったら相手にしたくない。
 そう思ったら、友達がいなくて良かったかも、と思えた。
 困ったことは検索したら、だいたいなんとかなる。
 
 気分転換に行ったお寺で、アジサイ園を見てきた。
 植えられているアジサイの本数もさることながら、地面に太い根を張って真っすぐ立っている杉の木に心を奪われた。
 ここまで大きくなるのにどのくらいかかったのか、私の一生は杉の厚みの数センチ分なんだろうな。
 そんなことを考えながら深呼吸して緑の香りを胸いっぱいに吸い込んできた。
 なんとなく、リフレッシュできた気がした。

 でも帰りに金運のお守りを買ってしまった俗物。
 

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