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財閥当主がマネージャー 好きだから

ある日の楽屋でのこと

メンバーたちはそれぞれ準備を進めていたが、史緒里の様子が少しおかしいことに気づいた

隅の方で沈んだ表情をしている

僕は史緒里のところへ近づき、声をかけた

〇〇:史緒里、どうした? 今日は元気ないね。

史緒里:あ 〇〇 ううん大丈夫

僕にはその笑顔がひきつって見えた

〇〇:そう?

史緒里:うん! ありがとね心配してくれて

〇〇:(絶対無理してる、、、)

何年もメンバーを見ている僕の直感が働いたようだ

〇〇:史緒里出番まで時間あるよね?

史緒里:えっ う、うん

〇〇:じゃあ飲みもの買うの付き合ってよ

史緒里:い、いいけど

〇〇:ありがと

僕は史緒里を連れて下の階にある休憩スペースへ

〇〇:なにがあったの?

史緒里:え?

〇〇:他の人の目は騙せても僕は騙せないよ

史緒里:凄いね、、、 ほんとに分かるんだ

〇〇:何年一緒にいると思ってんのw

史緒里:〇〇...実は最近、仕事で失敗が多くて...自信をなくしちゃって

〇〇:そっか

史緒里:うん...

史緒里はためらいながらも、自分の気持ちを話し始めてくれた

史緒里:乃木坂に入ることが私の夢だった

でも、最近は失敗ばかりで、自分がここにいていいのかって思っちゃうんだ

周りの人は好きなことが仕事だとどんなことも楽しいからいいよねって、、、

〇〇:それは違うな

史緒里:え?



〇〇:好きだから何でも楽しいなんて嘘だよ
   
   好きだからこそ そのことに本気で取り組みたいと思える

   挑戦して失敗できるそして失敗があるから成功、成長できる

史緒里:、、、、

史緒里の目には涙が浮かんでいた とてもきれいで純粋な心の汗が

〇〇:仕事で失敗したら悔しいでしょ?

史緒里:うん もっとできたのにって、、、

〇〇:それは史緒里が本気だからだよ

史緒里:!!、、、//

〇〇:本気じゃなかったら失敗してもなんとも思わない

  少なくとも自分ならできるって思ってないと 

  もっとできたなんて思わないんだよ

〇〇:ファンの人たちも、メンバーも、史緒里がどれだけ頑張ってるか知っ    
   てるよ
   だからこそ、少しずつでも成長していく姿を見守りたいんだ 

   みんな応援してるよ

史緒里は涙を拭き 少し微笑んだように見えた

史緒里:ありがとう、〇〇 少し楽になったかも

〇〇:いつでも話に乗るから、無理しないでね 
   
  先輩だからって完璧なわけじゃない
   
  それに大好きな乃木坂で、史緒里らしく輝いてほしい

史緒里:うん

その後僕たちは楽屋へと戻った

史緒里:(みんなに見られないように移動してくれたのかな、、、)

史緒里:ありがとう、〇〇 

〇〇:フフッ// 頑張れよ 

史緒里:うん!

史緒里:(乃木坂に入って良かった)




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乃木坂に入ってもらうということは今までの生活を奪ってしまうということ

だからこそ僕らには責任がある

彼女たちが乃木坂に入ってよかったと心から思えるために、、、

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