財閥当主がマネージャー 過去1
これは僕が一生忘れないであろうあの日 そう今までの関係をすべてチリにするかのような事件が起きたあの日のこと
乃木坂46のメンバーたちがスタジオに集まり、バナナマンの司会で楽しいトークやゲームが進行されている中、僕はいつものように静かに見守っていた
笑い声が絶えないスタジオに突然、僕の携帯から緊急アラート音が鳴り響いた
音に驚いたメンバーとスタッフが見つめる中、僕はすぐに携帯を取り出し、画面を確認する。そこには、国家緊急事態を示すアラートが表示されていた
僕は一瞬、スタジオを見回した後、すぐに近くの鞄からパソコンとイヤホンマイクを取り出し、青羽財閥情報管理課から情報を得る
〇〇:「It's me. What's the situation now? 」
(状況は)
本部:「The United States has discovered a Russian nuclear submarine. Although the U.S. government has not indicated its intention to attack the submarine, an extremist group that is directing the attack has launched a cyber-attack with the aim of overthrowing the U.S. state. It is rumored that they will even kill those who try to protect the current U.S. government.」
(アメリカがロシアの原子力潜水艦を感知。アメリカ政府は攻撃の意思を示していないが攻撃を指示する過激派組織がアメリカの国家転覆を狙いサイバー攻撃を始めており現米国政府を守ろうとする人々を殺害するとの予告もあり。)
〇〇:「Copy that」(国家警戒レベルを上げるんだろうな…)
(了解)
メンバーは僕が急に英語を話していることそれ以上に状況がわからず驚くもの、唖然とするもの、顔をこわばらせるものなど様々だった
僕はここに民間人であるスタッフやバナナマン、乃木坂のメンバーがいることに躊躇したが、止むを得ず、ここに本部を設置することを決断した
〇〇:(変に僕がいないときにみんなが狙われても対処できないしな なら見えたところにいてくれたほうが僕のストレスが少ない)
(ここから日本語訳のみ)
〇〇:「3分後までに各部門の上級階級職員60人と警備部隊をTMC(スタジオ)に機材とともに呼び込め」
管理課:「了解」
この時僕は今まで見たことないくらい真剣な顔でパソコンを凄まじいスピードで操作してたらしい(メンバー後日談)
〇〇:(とりあえず 少しでも時間を稼いでおかないと…)
スタッフやメンバーたちは何が起こっているのか全く理解できず、ただ戸惑っていた でも僕にはその時そんなことに構っている暇はなかった
スタッフ:青羽さん大丈夫ですか?
〇〇:少しお待ちください。必ず説明しますので、少しスペースを作っていただけますか?
〇〇の指示に従い、スタジオ内は一時的に静まり返る その時、部隊が到着し、凄まじいスピードで本部を設置し始めた
スタジオの入口からの道はあけられ、まだ世に出ていないような最先端の機器が並べられていく。
警備部隊が整列し、僕に敬礼をする。その光景に、スタッフやメンバーたちはただ唖然としていた 今まで近くにいた人が急に別世界の人間に急変する
そんな瞬間だったのだろう
スタジオに到着した財閥職員達は、即座に機材をセットアップし始めた ここにいる誰もがその分野における専門家だ
パソコンや通信機器が次々と設置され、スタジオは一瞬にしてハイテク本部に変わった 職員たちは迅速かつ正確に動き、まるで日常的な業務のように淡々と作業を進めていた
そんな中 僕が指示を出そうとすると全員が即座にこちらを向き沈黙が流れる
〇〇:ここからは本部との連絡を継続し、リアルタイムで状況を把握し続ける 一時マニュアルどうりそれぞれの役割を遂行し 必要に応じて臨機応変に対応するように 僕が全責任を取る
全員:Yes ,sir!
職員たちは指示に従い、それぞれの持ち場に着き職務を淡々とこなす
多くパソコンの画面には次々と情報が表示され、各部門が連携しながら事態の収束に向けて動いていた
その時、スタジオの入口から一人の人物が現れた 世界有数の財閥、八神財閥当主、八神柊人(やがみ しゅうと)だ
彼は僕と同じ教育機関で幼い頃から共に過ごしてきた親友であり、家族のような存在だ
彼はビジネスを中心に世界で活躍しメディアにも積極的に出演しているため今や日本人で彼を知らない人はいないほどのスター的存在となっていた
警備部隊は全員八神に敬礼をし緊張感が高まる 見るとどうやら八神も側近を連れてきたようだ
八神が側近に指示を出すといつもの余裕フェイスでこちらに歩いてくる
八神:〇〇、状況はどうだ?
〇〇:相変わらず ゆるいなw
八神:〇〇がいるなら大丈夫だろw
〇〇:洒落にならんw
そんな八神の登場しかも僕が親しげに話しているのだからメンバー達は驚きを隠せず、ただ見守るしかなかった
そんな僕達だが表向きは余裕そうでもやることは山積み 全体の情報把握、海外との連携、部下たちのプログラム、資料の確認と指摘
乃木坂やスタッフがいるところでこの仕事を見せていなかっただけなので仕事自体は慣れているが多少勝手は異なる
僕はアメリカ、日本のセキュリティプログラムのチェックや内閣、ホワイトハウス、首相、大統領、他国の財閥組織やCIAなど多くの組織、政府と情報通達、意向の確認を行った 日本人の僕らに対応を任せてくれるのもいままでの信頼関係からだろう
(てか深海にいる潜水艦しかもロシアのものをどうやって感知すんだよw そっちのほうが気になるわ)
一方で、八神は自身の財閥のリソースを最大限に活用し、サイバー攻撃を防ぐための対策を講じた。全員の迅速かつ的確な対応のお陰で事態は徐々に収束へと向かっていった。
数時間後 全部隊の奮闘によりサイバー攻撃は無事に阻止された 過激派組織、確保段階に踏み出すことができたと米国政府からの連絡があったり、危険レベルも減少したことから財閥関係者全員がホッと胸をなでおろした
でも僕にはまだ やらなければならないことがある、、、、
続編 過去2 これからの葛藤
〇〇: (もう マネージャーは無理かな…)
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