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昔話.前編

登場人物
はーちゃん(ESTP)
ななちゃん(バンギャ。こじはる似)
27歳(ENFP)

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「友達おらんけんここおっていい?」


27歳、19歳。 春。

ド地方から出てきた私は
「東京が日本で1番都会だから。」
というクソ生意気な理由で上京し、進学した。

田舎者の27歳無駄に高いプライドが仇となり
新学期開始から2週間ぼっちで過ごしていた。

始業式、ホールに集められた生徒たち
1年生の中に一際目立つピンクの髪の女の子
うさぎのような前歯がチャーミングな彼女こそ
はーちゃんである。

本人には言ったことはないが、始業式の時点で
彼女に特別な何かは感じていた。(ニチャア)

話は戻りぼっち大学生活が苦痛になった27歳は
居場所を求めピンク髪を探していた。

昼休憩で5人ほどのグループで食事をとっている
ピンク髪に向い身長165センチ黒ずくめ27歳が
まっすぐ歩く。(当時19歳)
5人の視線が私に向く。グループに沈黙が訪れ
27歳ゆっくりと口を開く。

「友達おらんけん、ここおっていい?」

ゴチゴチなまりイントネーションと
でっかいプロレスラーのような女の発言に
皆状況が理解できていない様子。

「いいよwwwwwww」

ピンク髪の承諾を得た。
予想外の出来事にその場に笑いが起こる。

これが今年10年目苦楽を共にした親友。
はーちゃんとの出会いである。


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学生生活"初"バイト

その後同じクラスのななちゃんに誘われ
金欲しさが故ガールズバーの面接を受けることに。

駅前でななちゃんと集合し、店側指定のドンキ前
パーマかかった小柄のリスみたいな男がこちらを見る。

「あ、面接の!こんにちは!じゃ、とりあえず
カフェでも入りましょうか!」

何も気にせず着いていく田舎者2名。

一通り説明しリス男が厠へ向かう。

「ねえ、これガルバじゃなくない?」

ななちゃんが小声で私に言った。

「え?じゃあなんなん?」

リス男が戻る
「とりあえずお店みてみよっか!着いてきて!」

見るだけなら…ななちゃんとリス男に同行する。
商店街を進み裏路地を歩き3分ほどで店に着いた。

店内に入ると非常に暗くミラーボールに大音量で音楽がかけられていた。
そして見渡すと25席はあるだろうか?

        "フラットシート"

「ピンサロだ…」

ななちゃんが怯えた様子でこちらを見る。
いやなんで分かるんや。ピンサロって何だよ

今考えるとなぜ女子校育ち、こじはる似の
美少女ななちゃんはピンサロだと分かったのか疑問だ。

「体験入店してみて嫌だったら入店しなくても
大丈夫だからね!」

異常なほど丁寧な黒服等。少しの段差でも

「段差あるから気をつけて✨」
「喉乾いてない?✨」
「可愛いから稼げるよ✨」

ド田舎から出てきた芋ガキは感動していた。
え///もしかして私のこと好きなの?///と
男耐性の無い無知な27歳。
東京の男性はこんなにも優しいのか!素敵だ!

27歳(当時19歳)、体験入店で初キス。

お給料を貰い、まんまと入店することになった2人。
その後ななちゃんは3ヶ月後にやめてしまい、
客の男と付き合ってから大学をやめた。


長くなったので後編を作ろうと思う。




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