Matsurika.

子どもの頃、ほかの誰かになりたいと切実に願っていた。私ではない、誰かの背丈。目や肌、皮…

Matsurika.

子どもの頃、ほかの誰かになりたいと切実に願っていた。私ではない、誰かの背丈。目や肌、皮膚で世界を感じ、頭と心で思考し、その口から馴染みのない言葉を話したい。鬼束ちひろさんの「蛍」という歌の歌詞に、胸を打つ文がある。 “誰も貴方になれない事を知ってしまう それを永遠と呼ぶのだろう”

最近の記事

おひとりさまお菓子パーティーの日

なんの脈絡もなく訪れる、今日はお菓子の日だ!!という心の底からの要求。何かきっかけがあるのないのか、その謎が解ける日は来るのか来ないのか。 お菓子パーティーのやり方はこうである。 ①近所のスーパーに行く。 ②好きなお菓子を好きなだけ選ぶ。 (ここでのポイントは、自分の口が求めている味を吟味しつつ、コース料理をいただくときのように食べるお菓子の準備を練りながら選ぶことである。 ちなみに私は、パーティー終盤でやっぱり物足りないな、とならないように、ちょっと食べきれないかな、と

    • 私の生きる世界では#2

      殆ど毎日顔を合わせる、少し苦手な人がいる。ほんとうは、ひとりではなくて数人、いる。 他愛もない話を続けたいと思う人と、避けたいと思う人がいて、その圧倒的な差を眼の前にすると、心が萎えてゆく。対人関係に積極的に挑もうとする姿勢が一瞬で崩れ去る。 心惹かれる人々と、できれば私の生活からご退場願いたい人々。その圧倒的な差を乗り越えて、うまく付き合えるほどの大人な対応力を、あるいは懐の深さを、寛容さを。私は持ち合わせてはいない様だ。 そんな未熟で、余裕のない狭い心に留めておくべ

      • 私の生きる世界では #1

      おひとりさまお菓子パーティーの日